共働きの現役の保育士です。
0歳児クラスに入園すると保育園に哺乳瓶を持っていく必要があります。
- 長いタイプ(240ml)と短いタイプ(160ml)ではどちらを持っていくべきか。
- どのブランドでも良いのか。
など疑問が湧いてきますね。
今回は、保育園で使う哺乳瓶の選び方を現役保育士の立場からQ&A形式で解説します。
長い哺乳瓶と短い哺乳瓶はどちらを持っていくべき?
筆者はピジョンの回し者では全くありませんが、実際、保育園児が持ってくる哺乳瓶の8割がピジョン製です。
ピジョンの哺乳瓶を保育園で使う場合、大きいタイプ(240ml)と小さいタイプ(160ml)
とでどちらにするか迷うところでしょう。
長いタイプ(240ml)
短いタイプ(160ml)
保育園用としては、長くても短くても良いが飲む量に合ったサイズが良いです。
意外と盲点なのが、保育園では一人ひとり抱っこでミルクを飲ませることが難しいことです。
家庭で乳児が一人という状況だと、抱っこで飲ませることが多いですよね。
一方、保育園では椅子やラックに座って自分で持って飲めるよう促していきます。
現行の保育所設置基準では保育士1人で3人までの乳児を保育できることになっています。
本当は一人ひとり抱っこして飲んでもらいたいところですが、物理的に無理があるというのが理由です。
このため、必要十分な容量かつ長過ぎない哺乳瓶がおすすめです。
哺乳瓶のブランドはバラバラでOK?
ピジョン以外にも様々なブランドから哺乳瓶が販売されていますね。
保育園で使う哺乳瓶のブランドは毎日バラバラでも全く問題ありません。
月曜日はピジョン、火曜日はコンビ、水曜日はNUK・・と毎日変わっても保育園側としては不都合はありませんよ。
ただし、次で説明する通り、いずれもお家で使っている哺乳瓶であることが大切です。
保育園では哺乳瓶を拒否している様子 原因は?
「保育園用哺乳瓶」などと決めて、お家用と保育園用とに哺乳瓶を分けていませんか?
哺乳瓶のブランドはいずれでも良いのですが、家庭でも使っている哺乳瓶を保育園に持参しましょう。
保育園でだけ哺乳瓶を拒否する原因のひとつが、持ったり飲んでいて違和感を感じることです。
ブランドが違えば、乳首(ゴム)の部分の形状が異なります。
例えば、ドイツのブランド”ヌーク(NUK)”とピジョンの哺乳瓶を比較すると、同じMサイズの乳首でもヌークの方がサイズが大きめです。形も異なります。
お家ではピジョンなのに、保育園用はヌークなどブランドが違うと乳首の違和感で、保育園ではミルクを嫌がることが多いです。
海外ブランドの哺乳瓶でも大丈夫?
海外ブランドの哺乳瓶でも全く問題はありませんが、ミルクの量を測るときに保育士たちが特に注意を払っています。
海外製の場合は日本と同じくml単位の目盛りも併記されているものもありますが、オンス単位だったりしますね。
保育園で提供している粉ミルクは市販品と同等で、粉ミルク側もスプーン1杯が20ml分になっているものです。
日本のメーカーの哺乳瓶は区切りが240ml、220ml、200ml・・となっており、粉ミルクの計量がしやすいです。
オンス単位では250ml、210ml、・・と奇数区切りなので、「サクラちゃんは150ml飲むことになっているから7.5杯分か・・」などと考えながら計量していますよ。
粉ミルクの仕様との相性を考えると、日本製の哺乳瓶の方が調乳しやすいのは確かです。
スリム型など珍しい形はでもOK?
テーパーが付いて持ちやすくなっているスリムタイプ哺乳びんなど、工夫を凝らした珍しいタイプがあります。
家庭でも同じ哺乳瓶を使っているのであれば、保育園用としても全く問題ありませんよ。
ただ、スリムタイプ哺乳びんは家庭用としても次のような欠点があるので、購入するときは考慮しましょう。
1. 乳首(ゴム)の部分の形状が異なるので子供が違和感を感じる
スリムタイプは通常の太さの哺乳瓶と乳首の形状も異なります。
2. 乳首(ゴム)がすぐ手に入らないことがある
乳首部分は月齢にあわせて買い換える必要がありますが、珍しい形の哺乳瓶だと「いつものドラッグストアに置いていないので取り寄せ!」という事態に陥ります。
プラスチック製とガラス製どちらが良い?
保育園で使う哺乳瓶は、プラスチックとガラスのどちらでも構わないという保育園もあるでしょう。
でも、破損の可能性を考えるとプラスチック製がありがたいです。
上記で紹介したとおり、子ども一人に保育士が一人ついてミルクを飲ませるということが難しいため、子どもが自分で持って飲めるよう促すことが多いです。
哺乳瓶落下の可能性も高まります。
まとめ
保育園で使う哺乳瓶の選び方を現役保育士の立場からQ&A形式で解説してきました。
家庭で使っている哺乳瓶と同じものを保育園でも使うことが一番のポイントですよ。
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