共働きの現役保育士です。
保育園にはお昼寝(午睡)の時間があります。
一方、いくら午睡の時間といっても、どうしても寝付けない子もいます。
早く起きる子もいます。
このように保育園でのお昼寝で寝られない子に対し、保育園の先生はどのように対応するのでしょうか。
例を挙げて紹介します。
保育園のお昼寝は絶対寝なくてはいけない?
保育士にとって園児の昼寝中は、唯一にして最大の事務作業の時間といっても過言ではありません。
会議や研修にも参加しなくてはいけません。
さらに、園児の昼寝中に保育士の休憩時間も含まれます。
このため、園児が一人でも起きて遊んでしまうと、その子の保育に時間が取られてしまうため、事務作業が一切できなくなってしまいます。
このような事情から余剰の保育士がいない保育園では、「子どもには寝てもらう、どうしても無理なら走り回って怪我をしないように静かに過ごしてもらう」ことに注力するのです。
保育園で昼寝しない子に先生が取る行動は、保育園により異なります。
例えば次のような対応があります。
布団からは出ない・喋らないことを徹底
お昼寝の時間は寝られなかったとしても、布団からは出ない・喋らないことを徹底している保育園も多いです。
実際、年中・年長児は体力もついてきて、昼寝よりも動きたい子が多く、「昼寝はつまらない!」と文句を言いながら布団に入っています。
0歳児・1歳児クラスでも「○○ちゃん、今はゴロンしている時間でーす!」という保育士の声が毎日のようにこだましています。
実際、0歳児・1歳児が、そのとおりゴロンなどするわけないのですけどね(笑)
本を読むなど静かに遊ぶ
本読みなど静かにできる遊びなら昼寝中にしていてもOKという保育園もあります。
ただ、起きている子が一人でもいると、担当保育士はトイレすら行けなくなってしまいます。
一時的にでも見守り代行を依頼できる余剰保育士がいる保育園では、静かに遊ぶのであれば起きていても良いというルールにしていることがあります。
別室で遊ぶ
0歳児クラスの子などは、静かに遊ぶといっても静かにできませんよね。
その場合は、別室に連れていき遊ばせるなどの対応をします。
1人ギャン泣きの子がいると、他の寝ているお友達も起きてしまうため、速やかに別室に移動するのです。
余剰の保育室がない場合は、別室で遊ぶことは無理なので、廊下などに保育士と一緒に出て、散歩をする場合もあります。
就学前はお昼寝なし
子どもには極力寝てもらうという保育園であっても、年長児クラスの終盤となれば話は別です。
年長児クラスでは就学準備のため、入学の数ヶ月前から午睡をなくす保育園もあります。
卒園する3月31日まで昼寝してしまうと、小学校で4時間目には夢の中・・という事態になりまねませんからね。
小学校入学が近づくと、他のクラスは午睡中でも、年長クラスだけ外遊びや室内遊びなどの通常保育を行うのです。
よって、卒園まで昼寝があり、就学間際の入学準備すらできない保育園は、年長児を起こしておく数時間すら保育できる余剰保育士がいない保育園と考えられます。
まとめ
保育園でのお昼寝で寝られない子に対し、保育園の先生はどのように対応するのか、現役の保育士の目線で紹介してきました。
保育園のお昼寝で寝られない子への対応に、各保育園の職員配置の余裕の有無がにじみ出ます。
入園直後の保育園生活の悩みには、次の記事も役立ちますよ。
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