共働きの現役保育士です。
子育て支援センターで勤務する職員の大半が保育士です。
今回は子育て支援センターとはどのような場所なのか、現役の保育士の立場から解説します。
子育て支援センターとは
子育て支援センターとは、地域子育て支援拠点のひとつです。
一方、必ずしも子育て支援センターという名称ではなく、「子育て支援ひろば」「ひまわり」「ひだまり」などなど・・名称が地域によって異なるので若干紛らわしいです。
いずれも子育てにかかわる相談や助言などの援助を行うことを目的とした機関です。
地域子育て支援拠点は2022年時点で7,970施設ありますよ。
子育て支援センターの目的
子育て支援センターなど地域子育て支援拠点の目的は次のとおりです。
- 子育て中の親子同士の交流促進
- 育児相談等の実施
- 子育ての孤立感、負担感の解消
- 地域の子育てに関する情報の提供
- 子育てに関する講習などの実施
地域子育て支援拠点がある場所
地域子育て支援拠点(子育て支援センター)が設置されているのは次のような場所です。
- 保育所
- 公共施設空きスペース
- 商店街空き店舗
- 民家
- マンション・アパートの一室
- 児童館など児童福祉施設
地域子育て支援拠点を設置する予定の場所としてこれらが挙げられていますが、筆者は民家やアパートの一室に設置された子育て支援センターを見たことはありません。
子育て支援センターの場所について詳しくは、市町村発行の広報誌や市町村のWebサイトに書いてありますよ。
子育て支援センターで働く人
子育て支援センターに行くとどんな人が子育てをサポートしてくれるのでしょうか。
子育て支援センターで勤務する条件は「子育て支援に関して意欲があり、かつ子育てに関する知識と経験を有する人」となっています。
具体的には、保育士と一部が児童厚生員(児童の遊びを指導する者)です。かつて保育園で勤務していた保育士が子育て支援センターで働いているというパターンが多いです。
子育て支援センター何する?できること
子育て支援センターを利用すると体験できることの例を、目的別に紹介します。
孤立感の解消・親子同士の交流
遊具・おもちゃを使った遊び
子育て支援センターには子どもたちには魅力的な遊具やおもちゃがたくさん整備されています。それらを自由に使って遊ばせることができます。
イベントへの参加
夏になると「◯月◯日10時からプール遊び」というように、子育て支援センターの中庭などにビニールプールを設置して水遊び・プール遊びをさせてくれることがあります。
その他、運動会イベントや工作イベントなど各センターが工夫を凝らしてイベントを開催していますよ。
絵本の読み聞かせやおはなし会
昼休み前など保育士が絵本の読み聞かせをしてくれたり、月1回程度図書館職員が大型紙芝居などを読んでくれるおはなし会を実施したりします。
工作遊び
カレンダー作りやブンブンコマ作りなど、保育士があらかじめ用意した材料を使って工作遊びをすることができます。
親子同士の交流促進
子育て支援センターで子どもを遊ばせていると、職員の保育士から「お隣の〇〇ちゃんもお子さんと同じ月齢ですよ」などと仲介があったりします。
子育て支援センターに定期的に顔を出すことで、顔見知りができてママ友作りがしやすくなります。
育児相談ができる
身体測定
身長と体重を計測した上で、発達に関する心配事などを保育士に相談することができます。
特に乳児用の測定器は家庭にはほぼないものなので、子育て支援センターで身体測定をしてもらえるのは嬉しいですね。
育児や子育てに関するあらゆる相談
離乳食の作り方や発達に関する相談などを保育士に相談することができます。せっかく作った離乳食を食べてもらえないなど悲しい気持ちを聞いてもらえるだけでも気持ちが和らぎますね。
地域の子育て情報が得られる
地域行事などに関する情報提供
図書館で行っている読み聞かせイベントや公園で行われる行事など、地域の行事に関する情報が得られます。具体的には子育て支援センター内の壁面などにチラシが貼ってあるなどします。
子育て通信による育児情報の発信
各子育て支援センターが月1回程度のペースで子育て通信を発行しています。イベントに関する情報などが得られますよ。
子育てに関する講習などに参加できる
出産準備中の方向けの講習会
出産準備中に知っておきたい育児に関する情報や、地域の子育て支援に関する情報を伝える講習会などが行われています。
子育て・育児講習会
外部から講師を招いての育児講習会や読み聞かせや遊びなどのやり方などを学べる講習会があります。
子育て支援センターの選び方
子育て支援センターに行ってみようと思ったときに、知っておきたいのがセンターの設置場所によって活動内容が全く異なる点です。
多くの子育て支援センターが保育園内に設置してあるか、市民センターなど市町村の施設内に設置してあるパターンです。
保育園内の子育て支援センター
保育園内の一時保育室やホールなどを利用して設置されています。対応する職員はその保育園の保育士。現役の保育士の筆者は、そのような職員は保育園の通常業務と子育て支援センターの業務の両方に関わっているので大変そうだと見ています。
保育園内の子育て支援センターでは、保育園児用のカリキュラムの一部が体験できることもありお得感があります。例えば、保育園児のためにネイティブ講師による英会話などが行われる場合など、子育て支援センターにも講師が来てくれるなどです。
市町村の施設内に設置した子育て支援センター
市町村の施設内の子育て支援センターの職員は、子育て支援センターが直接採用している市町村の職員であることが多いため、子育て支援センターの業務に熟知しています。
保護者対応が上手いため、育児相談など相談事をしたいのであれば市町村の施設内の子育て支援センターがおすすめです。
まとめ
子育て支援センターとはどのような場所なのか、現役の保育士の立場から解説してきました。
子育て支援センターに行く際の持ち物など具体的な利用方法については、以下の記事でも紹介しています。是非御覧くださいね。
また、一時的に子供を預けられるなど、子育てを支援する仕組みとしてファミサポもあります。
ファミサポについては、以下の記事で紹介しています。
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