共働きの現役保育士です。
年齢に関わらず保育園では登園から降園までの間に、1日6~7冊は読み聞かせをしています。
活動の合間、給食の準備中や掃除中など少しの待ち時間の間に、読み聞かせをするのですね。
そんな中、保育園でも子どもからの反応を見て、「あ、この絵本子どもウケ良いな」とか「この絵本ハズレ」とか思ったりします。
保育園で実際に読み聞かせして子どもウケがよかった本のうち、今回は、みんな大好きな「おばけ」が登場する絵本に絞っておすすめを紹介していきますよ。
おばけのてんぷら
文・絵:せな けいこ
1976年発行、せなけいこさんの人気のロングセラー絵本です。
食べることが大好きなうさこが、こねこくんのお弁当に入っているてんぷらを見つけました。
おいしそうな天ぷら。
うさこは自分でもつくってみることにしました。
材料を揃え、野菜にころもをつけて、熱い油でじゃーっとあげます。
すると、おいしいにおいに釣られて、うさこの家におばけがやってきました。
おばけは、うさこに見つからないようにてんぷらのつまみぐい。
「あー、おいしい」
といった、そのとき、おばけはころもの中に滑り落ちてしまいました。
おばけ、だいじょうぶかな!?
おばけの割に全く怖くない見た目なので、1歳児クラスでも良く読んでいます。
また、登場人物が多めなので、ストーリーをじっくり楽しむ目的なら、3歳児クラス以降でもおすすめです。
ばけばけばけばけばけたくん
文・絵:岩田 明子
キャンディー、いちご、スパゲッティーを「いただきま~す!」。
「ばけばけばけばけー」の繰り返しが子どもの耳には面白いのでしょう。
「今日は、ばけたくん読むよー」と声掛けすると園児たちが飛んできてくれます。
くろくんとなぞのおばけ
文・絵:なかやみわ
朝、くれよんのくろくんが目ざめると、きいろくんがいません。
「どこへ行っちゃったんだろう」
くれよんたちはみんなで一生懸命さがしましたが、見つかりません。
それどころか、つぎの日にはふたり、そのつぎの日にもふたりといなくなり、ついにくろくんだけになってしまいました。
仲間探しをするくろくん。
壁にあやしい穴を発見します。勇気を振り絞って穴の中に入ってみると、そこには他のくれよんたちが!
くれよんたちがいなくなった意外な理由は何か?
子どもたちにも分かりやすく、大切な人との別れや友情をあたたかく描いた作品です。
くれよんのくろくんシリーズ
「くろくんとなぞのおばけ」の他、くれよんのくろくんはシリーズ化されています。
保育園や幼稚園で行うオペレッタ用に脚本化もされていますよ。
保育園の子どもたちも大好きで、どのお話も心があたたかくなります。
ぜったいにおしちゃだめ
誘惑に負けて押してみるとどうなるでしょうか。
ぜったいにおしちゃだめシリーズ
おしちゃだめって言われているのに、こどもたちはどうして押してしまうのでしょう
どれも1歳児クラスから5歳児クラスまで幅広く読まれていますよ。
こわめっこしましょ
作:tupera tupera
ここまでは「おばけ」の絵本といっても、怖いおばけは登場しない絵本ばかりを紹介してきました。
ガチで怖いおばけが登場してしまう子ども向け絵本が「こわめっこしましょ」です。
5歳児に読み聞かせすれば大笑い。
1-2歳児に読み聞かせすれば、大号泣で昼寝前の読み聞かせでは使用禁止レベル。
とにかく園児を惹きつけてやまない絵本なのです。
まとめ
保育園で実際に読み聞かせして子どもウケがよかった本のうち、みんな大好きな「おばけ」が登場する絵本に絞っておすすめを紹介してきました。
紹介した絵本はどれも、保育園でも「また読んで」のリクエストが多かった絵本です。
年齢に応じた良書の選定をプロに任せたいのであれば、絵本付きのサブスクサービスを利用しても良いでしょう。
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