保育士として働いています。
- 保育園でインフルエンザが流行っているらしい
- うちの子、インフルエンザかも。保育園に行ける?
保育園は集団生活の場。
インフルエンザなどの感染症への心配が常に付きまといますね。
今回は、インフルエンザの園児が1人出ると保育園内でどのように感染が広がっていくのか、超具体的に実例を示していきますよ。
インフルエンザは保育園でどう広がっていくのか
月曜日

月曜日の午前7時30分、一本の電話が。

熱があるので今日はお休みします。
午後、再度保育園に電話が。

受診して検査したらインフル陽性でした。
発症日は日曜日です。
この保護者の方はインフル陽性と分かってからすぐ連絡をくださっていますね。
この直後、同じクラスに在籍していた子は全員検温。
同じ班など座席が近かったお友達を中心に、まめな健康観察が行われます。
火曜日

保育園でインフルエンザが流行するときは、当然ながら地域の小中学校も同じ状態だったりします。

アオイちゃんのおにいちゃん、インフルエンザになっちゃったんだって。

あらあら。アオイちゃんは今のとこ、元気に私と遊んでるよ。
インフルエンザの場合は濃厚接触者への登園制限はありません。
このため

お姉ちゃんが感染しましたが、本人は発熱ありません。
このように連絡をくださった上で登園を続ける子が多いでしょうか。
お仕事が休める場合、自主的に登園を控える方もいます。
水曜日

くるぞくるぞー!と思っていたけど、きょうだいが感染した子も発症。
3歳児クラスからは発熱者続出。
他のお友達への感染を防ぐため、発熱した子は職員室などの別室で身体を休めながらお迎えを待ちます。
この日の職員室は一面に布団が敷き詰められ、足の踏み場もないほどに。
木曜日

朝、出勤すると全職員向け連絡ボードに一言。
「サクラ先生、陽性でした。主任が代行します。」
登園児より出席停止の子の方が多いので、お隣のクラスに合流して1クラスにまとめたいところですが、他クラスへ感染が広がるのを防ぐため、うかつに合流できないのです。
金曜日

0・1・2歳児クラスと3歳児以上のクラスとは、保育室が物理的に離れているので、0・1・2歳児クラスではインフルエンザ疑いの子が出ていませんでしたが、ここにきて雲行きが怪しく。
きょうだいが保育園にいる場合、保育中は別クラスでも、お家では生活を共にしています。
また、長時間保育の子は、大きなクラスのお友達と合同で過ごす時間も長いですからね。

俺らのところにも来たでー。
園全体で半数は出席停止状態ですが、感染を食い止めるため合同保育にならないよう配慮しています。
また、おもちゃの全数消毒・検温回数の追加・加湿・注意喚起のお便り作成などが追加され、保育と同時並行しているので、職員は大わらわです。

せんせーたち、ブロック1個1個、毎日消毒してるけどさー。
うちらがペロペロするから意味なくね?
翌月曜日

5歳児クラスの担任も感染。
「でも、3歳児クラスのサクラ先生は、明日は復活できるから、なんとか保育回るね」
「保育士全員まとめて感染したら保育回らないけど、順番に感染してってもらえば大丈夫」
という感じで綱渡り状態で保育体制を組んでいきます。

せんせーたち、「駒」っぽい扱いだな。

いや、パズルのピースみたいな言われ方じゃん。
一方、最初に感染したお友達は出席停止期間を終え、登園復活しました。
明日はさらに数名、登園復帰してくれるでしょう。
インフルエンザになると保育園に出席停止
保育園児がインフルエンザに感染した場合、学校保健安全法で出席停止の期間が以下のように定められています。
発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで
※発症当日および解熱当日を0日目として計算する。
すなわち、発熱後、2日で解熱した場合は、可能最短で6日目から登園可能という意味です。

土日が仕事休みという場合、可能最短ルートだとこんな感じで、出席停止=親が仕事に行けない日数は3日間ですね。
出席停止明けは意見書を
こども家庭庁が、インフルエンザに罹患した子どもが登園を再開する際の取扱いについて定めています。
登園を再開する際には、疾患の種類に応じて意見書または登園届を保護者から保育園に提出します。
ガイドライン上は、意見書や登園届の提出は義務ではないのですが、保育園がガイドラインに準拠するため提出を求める場合が多いです。
- 意見書:医師が記入
- 登園届:医師の診断を受け、保護者が記入
注意すべきは、インフルエンザの場合に求められるのは医師が記入する「意見書」の方である点です。
保護者自身が記入する書類ではないので、医療機関に持参しないと作成できません。
意見書のフォーマットは次の通りです。

出席停止期間が過ぎ再登園となった日に、記入済みの意見書を保育園の先生に渡すという流れが一番手間なしですね。

おはようございまーす。
意見書を持ってきました。
インフルエンザで保育園は休園する?

インフルエンザの児童が増えると、小中学校なら学級閉鎖・学校閉鎖。
幼稚園も休園。
保育園の場合、休園基準は?
休園しません。休園ありません。

小学校や小学校はいいのにね。
変なの。
学校保健安全法では、「学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる」と規定されています。
一方、保育園の場合は、臨時休園に関する法律がありません。
このため、どんなにインフルエンザが拡大しようが、保育園では登園自粛のお願いのみを繰り返すことになるのです。

”お願い”ってなんなんだ。
立場、弱ー。
ただし、市区町村で災害や感染症の発生時などにおける臨時休園の基準を定めている場合があります。
たとえば、千葉県流山市では、安全に保育が出来ないことが予見されるときは臨時休園を行なえるよう定めていますよ。
インフルエンザでの保育園の休園や出席停止については、下の記事でさらに詳しく紹介していますよ。
インフルエンザ 保育園に言うべき?

インフルエンザに感染したら、最低でも3日間は仕事に行けません。
きょうだいなど家族が感染したと保育園に伝えようものなら、「登園を控えてください」と言われてしまうかもしれません。

いっそ言わないで内緒にしておこう。
と考える方もいるでしょう。
ご安心ください。
インフルエンザに感染した場合、法律上は保育園に申告・報告する義務はありません。
ただし、保育園という集団生活の場にインフルエンザが持ち込まれた時の威力はすさまじく、多くの子どもたちを巻き込んでしまうことはすでに説明したとおりです。

僕ら子どもたちを守るためにお知らせしてな。
園児本人または家族がインフルエンザになったときに保育園に言うべきかについては、下の記事で詳しく紹介しています。
保育園へのおすすめな伝え方も紹介していますので、合わせて参考にしてくださいね。
まとめ
インフルエンザの園児が1人出ると保育園内でどのように感染が広がっていくのか、図解で実例を示してきました。
きょうだいや家族が感染しようが、クラスでインフルエンザが流行しようが、”いつもそこにある”のが保育園。
感染したくなかったら自衛しましょう・・・
保育園で発熱した場合のお迎え要請の流れについては、下の記事で紹介しています。
合わせて参考にしてくださいね。









この記事へのコメント