共働きの現役保育士です。
幼稚園と比較し、過ごす時間が長く午睡もある保育園。
保護者にとっては、登園するときの髪型はどうすべきかというのも悩みのひとつですね。
現役保育士目線で嬉しい、かつ子ども目線でも嬉しい、登園時の髪型やポイントを紹介します。
保育園では子供の髪型をいつ直してくれるの?
外遊びのため帽子を被ったり、午睡(お昼寝)をしたりなど、保育園で元気いっぱいに過ごす子どもたちは、髪型も乱れがちです。
幼児にとって、自分で自分の髪型の乱れを直すことは難しいため、保育園では、先生たちがその役割を担います。
保育園の先生たちが子どもの髪型をメンテナンスするタイミングは、概ね次のとおりです。
- 午前中:活動中に縛っていたゴムが外れるなどした場合、縛り直す。
- 給食中:髪の毛が口の中にはいってしまいそうな場合、口周りの髪をまとめる。
- 午睡:ポニーテールなど寝にくい髪型の場合は、ゴムを外す。
- 降園前:午後おやつの途中や降園の準備を終えた後、髪型を整える。
国が定める保育士の配置基準(2023年8月現在)だと、1~2歳児クラスでは、子ども6人に対し保育士1人、3歳児クラスでは、子ども20人に対し保育士1人、4歳児以上では、子ども30人に対し保育士1人となっています。
1人でこれだけの子どもの髪型をメンテナンスするのは大変な作業でもあるので、保育士としては、シンプルな髪型で登園してもらうと嬉しいですね。
保育園用ヘアゴムのおすすめ
コットン素材かつ安価なヘアゴム
保育士目線では、なくなっても良いという前提でヘアアイテムを用意してくださるお家は、ありがたいと思います。お散歩中に、ヘアアイテムがいつの間にか外れてしまうことも少なくありません。
ヘアアイテムに名前を記入することは難しいため、保育園という集団活動の場では、誰のものかを管理することは、非常に骨の折れる作業だったりします。
例えば、私の勤務先の保育園を利用しているご家庭で、袋売りで売っている安価なヘアゴムで登園して、替えのヘアゴムの入ったポーチを登園カバンに常備してくださっているお家があります。
万が一、活動中にヘアゴムが切れてしまっても、ポーチから出して利用できます。この方法だと、保育士としては、ヘアゴムをなくしてはいけないという心理的負担が軽減されて、ありがたいです。
太めのヘアゴム
細身のヘアゴムより太め・極太タイプのヘアゴムは、短時間で縛れてかつ落としても発見し易いため、保育園では重宝されます。
さらに、派手なカラフルな色のゴムだと尚良し。広い保育室内で落としても見つけやすいです。
布製の飾りがついているヘアゴム
なくなってもよい前提で、大量売りのシンプルなヘアゴムを使っていただけると保育士としては気が楽ですが、飾り付きのかわいいヘアゴムも使いたいですよね。
そんなときは、飾りはプラスチックや金属ではなく、次のようなコットン素材の飾りのヘアゴムを選んで欲しいと思います。
ヘアゴムが落下した場合、小さな子が誤嚥してしまう危険があります。また、転倒したりお友達と接触した場合に、本人やお友達がけがをする可能性があります。
コットン製なら安心ですね。
保育園に適した髪型の条件は
ただ、保育園生活に適した髪型というものは存在しますよ。
帽子がかぶりやすい
保育園では外遊びをするときには必ず帽子をかぶります。
ポニーテールやツインテールで登園しても全く問題ありませんが、帽子を被ったときに頭がぽこっとなってしまうのは避けられません。
1歳児から3歳児くらいまでの自分で帽子を被ることに慣れていない年齢だと、「頭が帽子に入らないー」と格闘しがちです。
縛るならこんな感じで頭に結び目がかぶらない髪型だと帽子がかぶりやすいですね。
雨の日でも発表会の衣装の動物さんの帽子とか、ハロウィンのコスプレでお写真を撮影しましょうとか、保育園はやたらと被り物が多いですね。
お団子ヘアとか帽子に入らない
高めの位置で結って、クルクルと巻くお団子ヘア。幼児さんがすると可愛いことこの上なしです。
一方、お団子が大きすぎるヘアスタイルの場合、そもそも帽子に頭が入らないという状態に陥ります。
お団子ではなく、髪が長い子は首周りで縛るような髪型がおすすめです。
長めの前髪
帽子以外にも、お誕生日会でかぶる王冠やお遊戯会の衣装など、何かと被り物をする機会が多い保育園生活。夏場には、プール遊びもあります。
長い前髪だと髪が目に入りやすいため、女の子同様、男の子も前髪は常に短めにカットがおすすめです。
顔にかからない
髪が顔にかからないことは子どもたちが快適に生活するうえで、超重要だと思います。
長め前髪だと、帽子を被ることで前髪が目に入ってしまいます。
サイドの髪の毛が給食中に口に入りそうになったり、鼻水とよだれに髪の毛が巻き込まれて大変なことになっている子もいます。
こんな感じでしばるとサイドも後ろもすっきり。
子どもも過ごしやすいですね。
身体測定の日は頭頂部はぺったんこ
保育士にとって身体測定あるあるなのが、身体測定の日に頭頂部で結ばれた髪を横にずらして身長を測ることです。
大して困ることではないのですが、身体測定の日は頭頂部をぺったんこにした方がいろいろとスムーズではあります。
複雑すぎない
もう二度と再現できないような複雑な髪型だと、昼寝明けに崩れても直せないので非常にあせります。
別の髪型にしようにも結んだ跡が付いているので、微妙な感じになってしまいます。
保育士は保育が仕事であり、ヘアスタイルのプロではないため、複雑なヘアスタイルを保育中も維持できる自信は全くありません。
高価なヘアゴムは避ける
プラスチックのハートや星、リボンなどが付いているヘアゴムは、可愛らしく、子どもたちも大好きなアイテムですが、保育士目線だと「なくなってしまったらどうしよう」と不安になってしまうことがあります。
午睡のために一度外した後、保育士が誰のヘアゴムかを概ね記憶していますが、他の保育士がヘルプで入ったりする場合など、どの子のゴムだろうと持ち主探しが始まったりします。
アクセサリー付きのヘアゴムでも全く問題ないのですが、高価なものはおすすめできません。
ヘアゴムを付け過ぎない
シンプルなヘアゴムでも大量についていると管理に困ってしまいます。
ポニーテールなど昼寝がしにくい髪型の子は、ヘアゴムを外してもらって保育士が預かっていますが、預かるヘアゴムが大量過ぎると誰のものか覚えきれません。
「これは誰のだろう・・」と焦ってしまいます。
ヘアカラーはおすすめしない
保育士に対しては仕事中の髪色などを規定している保育園も多いですが、園児の髪色は何色だろうと問題ありません。
ただ、皮膚や髪の毛も成長途上の子どもたちです。
子どものヘアカラーには、アレルギーや皮膚炎などの健康被害や、髪の毛や頭皮へのダメージなどの影響があります。
子どもたちにはその子が持つ自然な髪色で保育園に来てもらいたいと思っています。
男の子の髪型については次の記事で詳しく紹介していますよ。
伸ばしかけヘア 保育園に行くときどうする
そして、帽子を被る機会が非常に多い保育園では、長い前髪は邪魔になってしまうのです。
まとめ
現役保育士目線で先生たちが嬉しい、かつ子ども目線でも嬉しい、保育園登園時の髪型やポイントについて紹介しました。
保育士は、見た目の可愛らしさよりも、引っかからないかなど安全面と、生活の妨げにならないかという点で園児の髪型を見ています。
お子様が一日、安全に楽しく集団生活が送れるかという視点で、登園時の髪型を決めていただけると嬉しいです。
保育園への持ち物や生活については、次の記事も参考になります。
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