共働きの現役保育士です。
保育園から持ち帰った荷物を開けたら、お友達の持ち物が入っていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。
いや、本来、荷物の渡し間違いはあってはならないことですね。
でも、実際は発生しがちなのが現実です。
今回は、なぜ保育園で荷物の渡し間違いが起こってしまうのか、ありえる理由を説明します。
完全に言い訳ですが、ご参考にどうぞ。
服など洗濯物の間違いが発生する理由
服などの入れ間違えが多いと困りますね。
保育園の先生が間違えてしまう理由は次の通りです。
全く同じ服のお友達がいる
保育園児が着ている服のブランドトップ3を挙げるなら、〇松屋、〇ースデ〇、〇〇クロでしょうか。
保育園用の服のブランドはどこでも良いのですが、全く同じお洋服を持っている子がクラスにいるのは日常茶飯事です。

私の今日のTシャツ、ハルカちゃんのと同じ。
双子ちゃんみたいじゃーん。
保育士は園児の服の柄などを覚えているので、「ああ、このショベルカーの青Tシャツはユウト君のだな」と見た目で仕分けした結果、全く同じ服を持っているお友達のものと取り違えてしまうのです。

僕が取り間違えて、そのまま鞄に入れてしまうこともあるあるだねー。
服に名前が書いていない
そもそも、服に名前が書いていない場合は、間違える確率が高くなります。
全員一斉での着替えが終わった後、取り残された名無しのズボン。
「サクラちゃんの使用済み服にズボンが入っていなかったから、きっとサクラちゃんのだな」と消去法で持ち主を探した結果、持ち主を間違えてしまうことがあります。

先生、「多分、サクラちゃんのだね」だって。
せんせー、”多分”って言ってること多いよねー。
服に名前が書いてあるが読みにくい
靴下に油性ペンで名前らしき文字が書いてありますが、めっちゃ薄!

ペンのインクと土汚れが一体化してるなー。
読めないため「この靴下の汚れ具合ならタイキ君かな?」みたいな感じでアバウトな仕分けをした結果、入れ間違えてしまうことがあります。
服に名前が書いてあるがしわくちゃ
洋服の場合は、タグなどに名前を書くことが多いですね。
このタグ、何度も洗濯をしているとしわくちゃ、クルクルーっとしてくるもので、「クルクルを手で伸ばしてから読むの面倒」となってしまいます。

小型タオルとかはタグ自体が小さいので、クルクルーってなっちゃうと広げるの苦行だよねー。
クラスに12人いたら、12人分、毎回クルクルを指の先で広げるのはかなりの手間だったりします。
クルクルを広げずに、「だいたいこの下着は、アカリちゃんのっぽいよな」というアバウトな判断をすることにより、入れ間違いが発生することに。
なお、タグのクルクル防止なら、布製のお名前シールで名前付けがおすすめです。
布製のお名前シールは厚みがあるので、貼っておけばタグがよれません。
タグがまっすぐになるので、クルクルを手で直さずにお名前を読めますよ。
保育園が連絡帳を渡し間違える理由
洋服の他、連絡帳もまれに渡し間違いが発生するアイテムのひとつです。
子どもが自分で入れている
おおむね4歳以上になれば、自分の名前を読んで自分の連絡帳だと認識した上で、自分の鞄にしまいます。
ただ、2歳や3歳でも文字は読めなくても、名前の文字の感じや連絡帳に貼ったシールなどを手掛かりに自分の連絡帳だと分かる子が多いです。

ポケモンシールが貼ってあるから俺の連絡帳っぽい。
「これ、僕のでしょ」と連絡帳を手に取る子も多いので、そのまま帰りのお支度の時に自分の鞄に入れてもらいます。
本来、文字が読めない年齢であれば、都度保育士が連絡帳の取り違いがないか確認すべきですが、確認が漏れると入れ間違いが発生します。
名前の読み違い
子どもの名前にもトレンドがあるもの。
ある年は11人クラスで、ヒナタ君が2人、サナちゃんが2人いるという事態に。

先生から「サナちゃーん」と呼ばれると2人振りむく。
複数同じ名前のお友達がいると、苗字は違うものの、連絡帳を取り違えることがあります。
幼児の場合、記名はひらがななので、字面は完全に同じですからね。
ロッカーの場所の勘違い
自分で一切の帰り支度が困難な0-1歳児の場合、保育士が連絡帳を含めたすべての持ち物を鞄にしまいます。
その際、アイテム一つ一つを鞄に入れていくと非効率なので、すべての持ち物をロッカーの上や中段に置いた後、まとめて鞄に入れるといった方法を取ることがあります。
連絡帳を順番にロッカーの中に置いていく過程で、ロッカーの位置を勘違いし一つずれて置いてしまうと違うお友達の連絡帳が鞄に入ってしまうこととなります。
保育園でやっている荷物間違いに対する対策
持ち物の間違いを起こさないために保育園でやっていることを紹介します。
ダブルチェック
クラスに複数の担任がいる場合は、荷物のダブルチェックをするという方法で間違いを防ぎます。

一度しまった使用済み洋服のビニールを、別の先生がもう一回開けて、名前を見てるよー。
匂いで判別する
子どもたちを触れ合うことが仕事である保育士。
服の匂いで持ち主がだいたい分かりますよ。
記名が薄い場合など、匂いを嗅いで確認することがあります。
保育士の謎能力については、下の記事で紹介しています。
数人ずつ着替える
クラス全員一斉に着替えを始めると服の持ち主が分かりにくくなるため、数グループに分け数人ずつ着替えをすることがあります。
まとめ
なぜ保育園で荷物の渡し間違いが起こってしまうのか、ありえる理由を紹介してきました。
実際に保育園からの荷物にお友達の服が入っていたらどうすべきかについては、下の記事で紹介しています。合わせてご覧くださいね。
また、保育園の持ち物への名前の書き方について、詳しくは下の記事でまとめています。
書く位置からひらがな・漢字の使い分け、フルネームと下の名前の使い分けまで詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
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