言ったらモンペ扱い?保育園の先生が困惑する言いがち要望5例「親の常識は先生の非常識」

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現役の保育士(幼保英検1級)です。

利用中の保育園に対し、もっとこうして欲しいという要望を出すことは全く問題ありません。

ただ、保育園の仕組みが保護者に知られていないことで、保護者は大した要望ではないと思って言ったものの、先生側からすれば困ってしまう要望というものが存在します。

今回は、誰でも言いがちだが先生たちが困惑してしまうありがち要望を紹介していきます。

うちの子は昼寝を短くしてください

保育園のお昼寝は長いですよね。

昼寝(午睡)の長さは保育園によっても年齢によっても異なりますが、0-2歳児クラスであれば、2時間から3時間以上といったところでしょうか。

夜、子どもに早く寝て欲しいのにいつまでも起きているのは保育園でのお昼寝のせいとして、「昼寝を短くしてほしい」と依頼されるパパ・ママ、かなり多いです。
保育士をしつつ子育て経験がある筆者でも保育園のお昼寝は長いと思います。

確かに長いのですが、お昼寝(午睡)がないと午睡中に行うべき事務仕事や休憩の時間が全く取れなくなってしまうのです。

例えば、1人昼寝中に起こす対応をしたら、その代わりにクラス全員分の連絡帳が未記入となってしまうなどの弊害が発生します。

昼寝を短くというのは、「気持ちは分かるが言われると困ってしまう」そんな要望の代表格ですね。

うちの子を叩いた子の名前を教えてほしい

お友達同士のトラブルで怪我をした場合、怪我をした方の保護者には経緯を伝えるものの、怪我をさせた子の名前は伝達しないという方針の保育園が多いです。

理由は、保育士は子どもを朝お預かりしたままの状態で引き渡しする原則のもと職務にあたっているので、子どもがどのようなトラブルを起こしたとしても、止められなかったのは保育士の責任と捉えるためです。

叩いた子の側にも本人にはどうすることもできない要因がある場合もあり、安易に叩いた子の名前を口外するのは控えています。
このため、叩かれた方の保護者に、乱暴した子の名前を教えてくださいと言われると言葉に詰まってしまうのです。

うちの子が叩いてしまったお子さんの名前を教えてほしい

お友達同士のトラブルで、自分の子どもが他のお友達に怪我をさせてしまった場合は事情が異なります。

怪我の程度にもよりますが、怪我をさせてしまった子の保護者に対し、直接謝罪をしたい場合もあるでしょう。
叩かれてしまった子の名前を知りたい場合は、保護者から特別の希望があればお伝えすることが多いです。

ただ、子どもがお友達に怪我をさせてしまった場合、相手の保護者に謝罪することに躍起になるよりも、お家に帰ってから自分の子どもにお友達を叩いてはいけないことを改めて伝えることのほうが大切です。

今日は体調が悪いのでうちの子だけ室内遊びにしてほしい

クラス全員が外遊びのときに、一人だけ室内遊びにすることは難しいのが現実です。

現状の保育士配置基準では、例えば1歳児クラスで園児5人に対し保育士1人です。
室内遊びの子のために保育士が1人つくと、例えば10人クラスの場合、もう一人で9人の子どもの外遊びを見ることになります。
9人の安全を確保するのは現実的に難しいです。

病児保育に対応する保育園以外は体調が良いことが登園条件となっているため、体調が悪いから一人だけ特別対応をして欲しいと要望されると困ってしまうのです。

苦手なお友達と席を離して欲しい

3歳以上になるとお家で「◯◯くんはいじわる」とか「◯◯ちゃんに嫌いっていわれた」などお友達との関わりについての悩みをお話してくれるようになりますね。

また、保育園では座席を決めてグループごとに給食を食べるなどの活動をしています。
座席はお当番活動がどのグループも滞りなく行えるかや、障がいを持っている子への配慮などを加味して決めます。

隣の席同士の子どもでトラブルが絶えないなどの場合は、保育士の判断で席替えをすることがありますが、子どもの個人的な希望を叶えるのは難しいと言わざるを得ません。

紙の連絡帳を廃止するなどIT化を進めて欲しい

保育園を利用する保護者には毎日PCとにらめっこという職業に就いている方も多く、豊富なITリソースに囲まれているのが当たり前という感覚でしょう。

驚くかもしれませんが、予算不足に悩む保育園の数は相当数にのぼり、今どきパソコンが買えないという状態の園が多いです。
実際、筆者が勤務している園でも職員25名に対しノーパソ2台設置、代わりばんこに使うという驚くべき状況です。

紙の連絡帳は嫌だと保育士自身も思っています。
保護者からツールの導入を要望されると、まずそのリソースは?と困惑してしまいます。

先生たちが自前で作ったDVDをコピーして欲しい

保育園の様子を収録したDVDなど先生たちが好意で作成することもあるでしょう。
一方、それをコピーして欲しいという要望は対応が難しいのが現状です。

保育士から見れば、写真撮影やDVDの制作は本来の業務外のサービスと思ってしぶしぶ対応しているのが本音です。

写真販売やビデオ撮影は、保育を仕事にしている保育士にとって優先順位を下げたい業務の筆頭と言えます。
実際、保護者の楽しみを充実させるための業務に割く時間の余裕がないです。

DVDを親族の方にも見せたいなどの気持ちは分かりますが、保育士としては子どもとの関わりに多くの時間を割きたいためこのような要望は困ってしまうのが正直なところです。

室内でもトレーナーを着せて欲しい

「このトレーナーを着せて欲しい」など、保育室内での服装について細かく指定されると保育士としては困ってしまうことがあります。

保育室内は子どもたちの様子や活動内容を見て空調を調節していますが、子どもたちは大人より体温が高いこともあり、保護者から指定されたとおり厚着をすると明らかに不適切な場合も。

一方、Webカメラ等で保育室内が常時見られる状態になっていると、子どもが過ごしやすい衣服に調節したいが、お迎え時に「トレーナーを着せて欲しいとお願いしたのにやってない」などと言われるかもしれないし・・と困惑します。

保育園内での服装については、実際にそこで過ごす園児や保育士に調整をお任せいただきたいのです。

まとめ

誰でも言いがちだが先生たちが困ってしまうありがち要望を紹介してきました。
保育園に要望を出すことは全く悪くありません。

保育園の仕組みや生活が保護者に詳細に伝わっていないために、保育園と保護者との間で誤解が生じているケースが多いと感じます。

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