保育園でミルクを飲まないと退園?哺乳瓶拒否の子に先生がすること

保育園でミルクを飲まない

共働きの現役保育士です。

慣らし保育中、保育園の先生から「ミルクを全く飲みません」という報告を受けて、不安になっている方もいるかもしれません。

今回は、子どもが保育園でミルクを飲まない原因と、哺乳瓶を拒否する子に対し先生たちがしている対応を保育士の立場から紹介します。

保育園でミルクを飲まない原因

家では哺乳瓶でミルクを飲むが、保育園では断固拒否という場合の理由は様々です。

家庭用と保育園用で哺乳瓶を分けている

「保育園用哺乳瓶」などと決めて、お家用と保育園用とに哺乳瓶を分けていませんか?
哺乳瓶のブランドはいずれでも良いのですが、家庭でも使っている哺乳瓶を保育園に持参しましょう。

園児(0歳)
園児(0歳)

ぺっぺっ。
家のと口に入れた感じがちがーう。

保育園で哺乳瓶を拒否する原因のひとつが、持ったり飲んでいて家で使っている哺乳瓶と違和感を感じることです。
ブランドが違えば、乳首(ゴム)の部分の形状が異なります。

お家ではピジョンなのに、保育園用はヌークなどブランドが違うと乳首の違和感で、保育園ではミルクを嫌がることが多いです。

ミルクが合わない

保育園で使うミルクは一般的な市販品です。

メーカーは保育園により異なりますが、こんな感じの缶入りを普通にドラッグストアなどから購入しています。

ミルクにより味が異なるので保育園で使っているミルクのブランドを聞いて、同じもので練習するのも一手です。

また、保育園入園の前後に、各社のミルクをパッケージにしたお試しセットなどでいろいろな味に慣れておくのも良い方法です。

保育園に慣れるのに時間がかかっている

保育園での生活に慣れるのが早いか遅いかには、大きな個人差があります。

入園初日からミルクをごくごく、しっかり遊んで・・という子もいれば、半年たっても一日泣いているような子も。

子どもが保育園に慣れるまでの間、保育士たちはあの手この手でミルクを飲んでもらえるよう格闘しています。

飲んでもらえるまで時間がかかっても焦らず待つことで解決することがあります。

ある日突然、ミルクを飲み始めることも多いです。

園児(0歳)
園児(0歳)

僕は今日、理解した。
保育園ではこうやって先生とミルクを飲むことを。

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哺乳瓶拒否の子に先生たちがしていること

保育園でミルクを飲まない・哺乳瓶すら拒否するという子に対して、保育士たちはあの手この手で対策しています。

ふれあいを増やす

家ではミルクを飲むのに保育園ではミルクを飲まない場合、保育園に慣れていないという原因が大半だと思います。

このため、子どもと信頼関係を構築すべく、一緒に遊んだりスキンシップを増やしてふれあいを増やします。

遠回りなようですが、結局、信頼関係を結ぶことがミルク拒否問題に対しては近道だと実感しています。

園児(0歳)
園児(0歳)

誰とミルクを飲むかも超重要だ。

保育園への慣れの早さは大きな個人差があります。

慣らし保育について詳しくは下の記事で説明しています。合わせて参考にしてくださいね。

スプーンでミルクをあげる

哺乳瓶がダメでもスプーンなら飲めるという子もいます。

飲むというよりペロッと舐めるという感じですが。

園児(0歳)
園児(0歳)

ペロリ。
うん、大丈夫。
保育園で出たものも口にしても良いと判断した。

それでも、口にして大丈夫なんだなと確認できれば、徐々に哺乳瓶でも飲んでもらえるようになります。

ミルクだけでなく麦茶などの水分も同様ですね。
マグなどから飲めない子は、まずスプーンででも採れるように段階を踏みます。

ミルクの時間をずらす

お腹がとっても減っていれば飲むという子も多いです。

園児(0歳)
園児(0歳)

背に腹は代えられぬとはこのことじゃ。

このため、ミルクを飲まない子には、他のお友達が給食をすべて済ませたというタイミングなどで、ミルクを提供することがあります。

早めのお迎えを依頼する

あの手この手で何をしてもミルクを飲まない、水分すら採れないというこの場合は、早めのお迎えをお願いすることもあります。

特に気温が高い日などは、水分補給できないと健康面で不安が残りますからね。

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保育園でミルクを飲まないと退園?

保育園でミルクを飲まない場合、退園になってしまうのでしょうか。

「ミルクを飲まないので退園」と言う保育園も存在するのでしょうが、ごくわずかではないでしょうか。

そのような保育園は子どもがミルクを飲まないというのは真の理由ではなく、人材が枯渇していて先生たちが個別対応ができない状況に陥っているはずです。

園児(0歳)
園児(0歳)

配置基準どおりでも0歳児3人につき保育士1人だもんね。
3人全員がミルクが必要だと、基準を満たした職員配置の保育園でも対応厳しいよね。

例えば、哺乳瓶がダメならスプーンでという対応が有効そうであると判断した場合でも、給食室からスプーンを借りて、その子を抱っこしながらスプーンで飲ませて、そのスプーンをまた給食室に返すという手順が発生します。

園児(0歳)
園児(0歳)

僕専用の先生が欲しい。

保育士一人がその子にかかりきりにならないとこの対応はできませんよね。

保育園が「ミルクを飲まないので退園」と言うのであれば、それは、「哺乳瓶で”他の子と同じようにミルクを飲まないので”退園」と言っているはずです。

この場合は、先生たちが怠けたいのではなく、本当に人材が枯渇している保育園です。

状況が変わらないようなら、保育園選びから検討しなおすのも一手です。

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まとめ

子どもが保育園でミルクを飲まない原因と、哺乳瓶を拒否する子に対し先生たちがしている対応を保育士の立場から紹介してきました。

保育園で使う哺乳瓶の選び方については、下の記事で詳しく紹介しています。合わせて参考にしてくださいね。

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