共働きの現役保育士です。
絵本を楽しいものにするかは、登場するキャラクターたちの個性であると言っても過言ではありません。
また、個性が光るキャラクターには大人も共感するところがあり、ついついファンになってしまうのです。
今回は、絵本の中に登場するキャラクターを「子どもにも大人にも人気」を基準に勝手にランキングしてみました。
1. パンどろぼう
作:柴田 ケイコ
初版:2020年4月
パンがパンをどろぼう!
「おれは パンどろぼう。おいしいパンを さがしもとめる おおどろぼうさ」
さて、その正体は?
2025年、子どもたちから不動の人気を誇るのがこの人(ねずみ)パンどろぼうです。
ビジュアルのかわいらしさはもちろん、シュールな笑いがイマドキの園児に刺さっています。

パンどろぼうグッズは、グッズもトンガってて、攻めてきている感があります。
パンどろぼうの人気の秘密については、くわしく下の記事で考察していますので、参考にしてくださいね。
2.きんぎょがにげた
作:五味 太郎
初版発行:1982年8月
金魚鉢からにげだした1ぴきのきんぎょ。
どこだどこだ?0-2歳児の子どもたちが大盛り上がりの絵探し絵本です。
初版は1982年ですが、古くて新しいおしゃれ感があり、きんぎょがにげたのエプロンを持っているという保育士も多いです。
大人が使っても子どもが使っても良い・・そんなキャラクターです。
3.はらぺこあおむし
作: エリック・カール
初版: 1969年6月3日
読み継がれるエリック・カールの名作はらぺこあおむし。
保育園では0-3歳児クラスで良く読み聞かせする絵本です。
あおむしがさなぎになってからちょうちょになるという蛹化・羽化の過程をこの絵本で初めて学んだという子も多くいます。
はらぺこあおむしのさなぎを見て「うんこ!」と即答する2歳児、あるあるです。
まあ、形は似てるけどね。
緑色なのにあおむしなのも子どもたちの不思議ポイントのようです。
親子でお揃いできる。
4.だるまさん
作: かがくい ひろし
初版発行:2008年1月
「だるまさんが」びろーーーん
「だるまさんが」ぷしゅーーー
だるまの見た目で名前も「だるまさん」。
そのままですが、0-1歳児に大人気のキャラクターのひとりです。
動きのある画と「だるまさんが」の繰り返しが分かりやすく、0歳児クラスで発表会の演目の題材として選ばれることも多いですよ。
5.ポケットモンスター
初版:1996年12月
6.こぐまちゃん
作:わかやまけん
初版:1970年10月
2世代3世代で読み継がれてきた絵本の名作「こぐまちゃんシリーズ」のこぐまちゃんです。
おともだちのしろくまちゃんと一緒に、ケーキを食べたり泥遊びをしたり。
無表情なのに笑っている・・そんなほんわか系のキャラクターです。
絵本は、印象的なオレンジなど0歳児にも分かりやすい鮮やかな発色で、 子どもたちを引き付けています。
大人が見てもかわいい!
7.おべんとうバス
作:真珠まりこ
初版:2005年12月
おにぎりさん、ブロッコリーさん、ハンバーグさん、たまごやきさん、エビフライさん、ミニトマトさん、オレンジさんがバスに乗って出発です。
「おべんとうバスがはしりますー。のせてのせてと手を振ってー♪」
の歌に乗り、発表会の演目としても採用されることが多いです。
8.わにわに
小風 さち 文/山口 マオ 絵
初版発行:2004年10月
きもカワで子どもたちに人気のキャラクターが「わにわに」です。
大迫力のビジュアルでふろに入り、ごちそうを食べ・・
人化したわにわにがかわいいです。
9.しろくまくん
作: tupera tupera
初版発行:2012年
「はいてますよ!」
って、ねずみ君に言われるまで自分がパンツをはいていることに気が付かないしろくまくん。
そんなことあり?!
しろくまくんは2歳から3歳児に特に人気のキャラクターです。
保育園ではトイトレの開始時期などの読み聞かせによく登場する絵本です。
10.11ぴきのねこ
作:馬場のぼる
初版発行:1967年4月
初版発行が1967年なので、2世代いや3世代に渡って親しまれているキャラクターが11ぴきのねこさんたちです。
正確には10ぴきのねこと、縞縞模様のとらねこ大将とで11匹です。
コロッケ屋さんになるも作り過ぎて飽きてしまう11匹。
宇宙船の修復を手伝って、あわよくば一緒に宇宙に行こうとするも乗り遅れる11匹。
にくめないキャラクターに大人にもハマります。
11.フレデリック
作: レオ・レオニ
訳: 谷川 俊太郎
初版:1969年
「フレデリック、どうして きみは はたらかないの?」
「こう見えたって、はたらいてるよ。」
聞けば、寒い暗い冬のために光・色・言葉をあつめているのだと言います。
やがて冬がやってきて、食べるものが尽きて凍えた身体をよせあう野ねずみたち。
その時、立ち上がったのはフレデリックでした。
谷川俊太郎氏の美しい言葉選びに5-6歳児も親しんでいる絵本です。
フレデリックの眠そうな目が可愛らしい!
12.しましまぐるぐる
作: かしわらあきお
初版: 2009年4月
キャラクターとはちょっと違うのですが、0歳児に人気なのが「しましまぐるぐる」です。
目と口があるしましまとぐるぐる模様が可愛らしいだけではなく、コントラストの強い配色や太い線を採用し、0歳児の視力の発達を意識して良く練られている絵本です。
ポップな配色は大人が見てもかわいいですねえ。
ランドリーバッグにめっちゃ可愛いですね。
13.ねないこだれだ
作:せなけいこ
初版発行:1969年11月
2024年にお亡くなりになった大作家せなけいこさんの代表作です。
キャラクターの名前は「おばけ」でしょうか。
1969年の初版から子どもにも大人にも親しまれているのは、おばけ感ありつつも愛嬌のあるキモカワ風ビジュアルのせいではないでしょうか。
0-2歳児のおばけ感は「ねないこだれだ」のおばけだと思うんですよね。
14.ミッフィー
文・絵:ディック・ブルーナ
訳:いしい ももこ
初版発行:1964年
大人の間ではミッフィーという名前で親しまれているこのかわいいキャラクターは、絵本の中では「うさこちゃん」です。
英語版の絵本ではミッフィーなのでキャラクター名として定着しているのですね。
日本語版の絵本の中ではうさこちゃんなので、子どもたちにミッフィーと言っても誰のことか分からないのはあるあるです。
子どもの間では年齢を問わず、女の子に人気で保育園グッズをうさこちゃん(ミッフィー)で揃えている子もいますよ。
15.おおきなかぶ
再話:A・トルストイ
訳:内田 莉莎子
画:佐藤 忠良
初版発行: 1863年
おじいさん・おばあさん・まごむすめ・いぬ・ねこ・・
キャラクター名は?問われると「うんとこしょ、どっこいしょ」と答えるのが適当かもしれません。
ロシアの昔話おおきなかぶは、この佐藤 忠良さんの迫力ある画のバージョンの絵本は保育園には必ずあるといっても過言ではありません。
この絵を見るだけで「おおきなかぶ」のお話ね!って子どもも大人も分かるでしょう?
絵本の人気キャラクターとしてはかわいいとはちょっと違うかもしれないけど、みんなが知っている渋いキャラですねえ。
まとめ
絵本の中に登場するキャラクターを「子どもにも大人にも人気」を基準に勝手にランキングして紹介してきました。
子どもがかわいいと思うキャラクターは大人もかわいいと思うのです。
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