<大阪府大阪市>くらいす保育園において施設長による不適切保育も詳細不明

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2025年07月15日、公益財団法人 児童育成協会が企業主導型保育施設に対し、最新の特別立入調査結果を公開

くらいす保育園(旧:きりん保育園) にて施設長による不適切保育が行われていたため、文書指導をした旨が公表されました。

現役保育士の見解

企業主導型保育施設というのは、国が行う企業主導型保育事業によって助成を受けている保育施設です。

企業主導型保育施設とは

企業型と言えど、企業の従業員のためだけでなく待機児童解消のための制度でもあるので、一定の範囲で地域の子どもも利用できます。

また、児童福祉法上は企業主導型保育施設は認可外保育施設に該当します。

くらいす保育園(旧:きりん保育園)は、企業主導型保育施設に該当するということです。

なお、当該保育園は0-2歳児を対象とする保育園となっています。

明かされていない不適切保育の内容

くらいす保育園に対し、2024年5月10日に特別立入調査が行われました。

指摘事項は、施設長により不適切な保育がされていたというものです。

これを受け、当該保育園は2024年12月18日、改善報告書の提出を指示しています。

特別立入検査が行われていた事実は公表されましたが、不適切保育の内容は明らかになっていません。

なお、企業主導型保育施設に対する特別立入調査の実施基準は次の通りとなっています。

  • 運営等に問題が発生又は発生のおそれがある施設
  • 通報や苦情があった施設

これより、施設長に対し、何らかの通報や苦情があったものと想像しますが、現在、園長・主任の求人を出しているところから察するに、当該施設長は離職してしまったのですかねえ。

大阪府不適切保育

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管理職なのに現場に

施設長による不適切保育ということで、裏を返せば管理職なのに現場の人として保育をせざるを得ない状況であったことが分かります。

これは、保育園業界あるあるで、園児が100名とか職員25名いる保育園だとしても、施設長が管理職業務をこなしながら保育現場にも立っていることが常態化しています。

職員の体調不良者が続出しても園児に「今日は職員不足なので登園しないでください」と言えないという保育園制度上の問題があるためです。

不適切保育自体は許されないことですが、一般企業における100名を超える組織で組織のトップが現場に立つことはあまりないのではないでしょうか。

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まとめ

2025年07月15日、児童育成協会が公開した、くらいす保育園(旧:きりん保育園)における施設長による不適切保育の疑い事例について、紹介してきました。

不適切保育に関するニュースは、下記を参照してください。

一方、不適切保育があるのは事実ですが、保育士全員を同じ目で見て欲しくないというのが現役保育士としての願いです。

保育園生活の実態については、漫画「実録 保育士でこ先生」あたりも読んでみてくださいね。
保育士と園児とのやり取りを正確に描きながらも、マンガとして面白いです。


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