2025年10月10日、高知県東洋町の公立保育園で不適切保育と疑われる行為があったとの訴えが上がっていた問題で、町設置の第三者委員会が報告書を町に提出しました。
現役保育士の見解
不適切保育の内容
- ロッカー(高さ110センチ)の上に園児を座らせて叱る
- 足を引きずったり手と足を2人で持って、鬼の部屋と呼ばれる部屋に連れていく
- 教室内に園児を1人にする「ながら保育」
- 残さず・こぼさず食べることに重きを置いた食事指導
高知県東洋町の公立保育園は2園。
町議会会議録によると、このうち、不適切保育があったのは銀杏保育園とのことです。

鬼の部屋って何?

節分で使う鬼のお面がしまってある部屋だからそう呼ばれていたらしいぜー。

鬼のお面=1年に一回しか使わないものを置いておく部屋・・
ってことは、用具室か一時保育室とかと予想されるなー。
通報から1年10か月後に報告書
2024年1月
- 同園で虐待を疑う行為があると町に通報がある
2024年11月(町議会議事録によると12月20日)
- 弁護士、大学教授、心理士の3名による第三者委員会を設置
2025年2月25日
- 関係者(保育士や保護者、園児らに聞き取り)からの聞き取り調査

遅っそ。
2025年6月
- 関係者(保育士や保護者、園児らに聞き取り)からの聞き取り調査

遅っそ。正確にお話できて頼りになる年長さん、もう卒園しちゃってるじゃん。
2025年10月10日
- 第三者委員会が町に報告書提出
通報から報告書提出までに1年10か月余り。
通報から初回の聞き取り調査までも1年1か月空いているので、園児や保護者も記憶があいまいでしょう。
聞き取り調査の前に、当時の年長さんは卒園してしまっています。
保育士は入れ替わりが激しい職種なので、当人や当時の同僚も離職してしまっている可能性も大でしょう。
初動が速くならないものか。
まとめ
2025年10月10日、高知県東洋町設置の第三者委員会が報告した、公立保育園での不適切保育事案について紹介しました。
他の不適切保育に関するニュースは、下記を参照してください。
一方、不適切保育があるのは事実ですが、保育士全員を同じ目で見て欲しくないというのが現役保育士としての願いです。
保育園生活の実態については、漫画「実録 保育士でこ先生」あたりも読んでみてくださいね。
保育士と園児とのやり取りを正確に描きながらも、マンガとして面白いです。

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