保育士として働いています。
保育園見学では、質問をたくさん用意するよりも、実際の保育の様子を観察することの方が大切です。
見学時間は20〜30分程度しかありません。
その短い時間で
- 子どもの様子
- 保育士の雰囲気
- 園内環境
- 安全管理
などを確認することで、入園後のミスマッチを減らせます。
この記事では、現役保育士の視点から保育園見学で本当に見るべきポイントを優先順位順に解説します。
保育園見学の流れや持ち物が気になる方は、「保育園見学完全ガイド」も参考にしてください。
保育園見学で最初に見るべきポイント

見学時間は20〜30分程度しかありません。
そのため保育園見学では、料金や延長保育の仕組みよりも先に、実際に園内でしか確認できないことを優先して見ましょう。
保育士として特に重要だと思うのは次の3つです。
- 子どもたちの様子
- 保育士の様子
- 園全体の雰囲気
パンフレットやホームページで確認できる情報は後からでも調べられます。
一方で、
- 子どもたちが楽しそうに過ごしているか
- 保育士が活き活きとしているか
- 園内に落ち着いた空気が流れているか
といったことは、実際に見学へ行かなければ分かりません。
まずは園の雰囲気を見ることを最優先にしましょう。
保育園見学の所要時間や当日の流れについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ 保育園見学の所要時間はどのくらい?
保育園見学チェックリスト
- 子どもが楽しそうか
- 保育士の目の輝き
- 保育士同士の雰囲気は良いか
- 保育室は整理整頓されているか
- 危険な場所はないか
- 保護者負担は重くないか
- 園の雰囲気が合うか
これらのチェック項目を独断・なんとなく・印象という曖昧なレベルで良いので確認します。
その”曖昧”な印象は信じて吉です。
意外と的を得ています。
自治体によっては保育園見学チェックリストの提出が求められます。行政提出用のチェックリストの書き方はこちらを参照してください。
保育園見学で見るべきポイント5選
1. 子供の様子
- 子どもたちの表情がいきいきとしているか
- 子どもたちが保育者を慕っているか
- 子どもが先生と笑顔で会話する様子があるか
見学に来たらまず見ておきたいのが園児と先生の様子です。
他の項目は参考程度にチェックすれば良いというほど、園児や先生の様子を観察することが大切です。
食事の内容や保育時間・料金など他の項目は、保育園のWebサイトなどに書いてあることも多く、見学会後に電話などで聞いてもいい項目ばかりです。

延長保育は何時からですか。
このようなパンフレットで確認できる内容よりも、実際に園内でしか分からないことを優先して見ましょう。
それよりも、保育園見学で園内に入らないと確認できないこと。先生や子供の様子を、目と耳を駆使して確認しておくべきです。
2. 保育士の表情
- 先生たちが活き活きと仕事をしているか
- 先生から子供への言葉のかけかた
- 先生同士のコミュニケーションの雰囲気
活き活きと仕事をしているかを見た目で判断するのは難しいですが、是非目を見てください。
表情や子どもへの接し方を見ると雰囲気が伝わってきます。
そして、その第一印象はだいたい当たっていると思います。

先生が子どもに向ける目は輝いているかな。
子どもと目線を合わせているかな。
3. 園全体の雰囲気

- 先生から子どもへの声掛け
- 保育士同士の会話の雰囲気
保育園見学会の会場にいる説明担当保育士の話よりも、通常保育中の教室から漏れ聞こえてくる声に耳を澄ますべきといっても過言ではありません。

先生同士が声を掛け合っているかな。
挨拶などはあるかな。
見学者に対して全員挨拶したいところですが、保育中はなかなかそうもいかないのは事実です。
でも、にこやかな会釈だけでも返ってくるような保育園なら、信じて正解です。

給食室に来た保育士が「ありがとう」と声をかけているな。
また、給食室におやつを取りに来た保育士が「ありがとうございます」と調理師に声をかけてから取っていくようなら、そこは素敵な保育園であるはずです。
4. 設備や環境について
- 保育室が清潔か園内が整理整頓されているか
- 活動スペースの広さは十分か
- 園庭がない場合、外遊びの場所
せっかく園内に入れるのですから、園児のいる教室や設備についてもチェックしましょう。
特に確認したいのが安全管理です。
安全について確認するとはいえ、

1歳児クラスの保育室の広さはどのくらい?
などと、広さなどという自宅でも調べられるような質問をしている場合ではありません。
厚生労働省が保育所の設置基準として面積基準や設備基準を設けており、そもそも基準を満たさないと保育園は開所できません。
安全管理の確認であれば、
その基準通りの保育室面積が、大量の棚や布団・おもちゃで埋め尽くされていないか、すなわちデッドスペースがないかを確認すべきです。
さらに衛生面の確認であれば、掃除の有無ではなく、

1歳児の保育室は誰がどのタイミングで清掃していますか。
と踏み込んで確認してもよいでしょう。
少し意地悪ですが、こんな突っ込んだ質問に対しても淡々と「毎日10時頃、フリーの先生が清掃しますよ」などと答えてくれる保育園であれば、信頼して吉です。
5. 保護者負担について
- PTAはあるか
- 保護者主催の行事はあるか
- 使用済みおむつは保護者の持ち帰りか
- 保護者が平日に参加する行事があるか
- 連絡帳の形態(手書き・アプリ)や記入頻度
保護者の負担がどの程度なのかは、見学会や説明会で話を聞かないと分かりにくい項目です。
一方、PTAがある場合でも、年会費の集金があるだけで保護者が参加する会議等は一切ない園や、積極的に保護者が関わって行事を盛り上げる園もあり、保育園によりPTAのあり方は全く異なります。

クリスマスプレゼントは保護者会費で購入したと先生が言ってたよ。
でも、送りとお迎え以外の用事でママ・パパが保育園に来ることはないな。

発表会の駐車場係はママ・パパが当番だったよ。

PTA?何それ。
送りとお迎え以外でママ・パパが先生と話すことはないよ。
保育園と保護者の関わり度合いについては、質疑応答などで確認できると入園後の誤解が避けられるでしょう。
入園後の生活について見学会で質問したい場合は、質問リストも参考にしてください。
▶保育園見学で質問するならこれ聞いてリスト
また、保活から入園後まで必要な準備についてはこちらで総まとめしています。
保育園見学の印象をメモするときのコツ
見学中はチェックシートを完璧に埋めようとする必要はありません。
それよりも、
- 良かった点
- 気になった点
- 他園との違い
を簡単にメモしておきましょう。
保活では複数園を見学することが多いため、後から比較できることが大切です。
見学後すぐに記録しておくと、入園申込時に迷いにくくなります。
自治体から提出を求められる保育園見学チェックシートについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 保育園見学チェックシートの書き方
保育園見学で見なくてもよいポイント
限られた見学時間の中では優先順位も大切です。
次のような情報は後から確認できることが多いでしょう。
- 開園時間
- 延長保育料金
- 定員数
- 年間行事
- 保育料
これらは自治体資料や園のホームページにも掲載されています。
見学では、
「実際に園へ行かないと分からないこと」
を優先して確認してください。
見学当日に聞くべき質問については、質問リスト記事でまとめています。
▶ 保育園見学の質問リスト
保育士が思う本当に見てほしいポイント
保育士として働いていますが、見学に来る保護者の方には設備よりも人を見てほしいと思っています。
保育園生活は毎日続きます。
そのため、
- 子どもが安心して過ごせそうか
- 保育士が楽しそうに働いているか
- 園全体に温かい雰囲気があるか
を感じ取ることが大切です。
そしてその直感はおおむね正しいと思います。
一方、保育園見学に申し込めなかったということもあるでしょう。
下の記事では、見学以外で情報収集する方法について紹介していますので、合わせて参考にしてくださいね。
まとめ
保育園見学では、
- 子どもの表情
- 保育士の雰囲気
- 保育士の接し方
- 安全管理
- 保護者負担
を優先的に確認しましょう。
見学時間は20〜30分程度しかありません。
質問ばかりに時間を使うのではなく、園内でしか見られない日常の様子を観察することが大切です。
これから見学へ行く方は、
も合わせて確認しておくと安心です。


