2025年9月、報道機関が、保育施設を運営する法人で不正受給が行われたとするニュースを伝えました。
こうした報道を目にして、不安や戸惑いを感じる保護者の方も多いと思います。
本記事では、報道された事実を整理しつつ、保護者としてどう考え、動くべきかを冷静に見ていきます。
今回の報道で明らかになっている事実
今回の件については、2025年9月に報道・公開されています(市による公開文書1・公開文書2によると)。
報道に基づいて整理すると、以下の点が確認されています。
神奈川県横浜市
2025年9月、市が市内の認可保育園5園で給付費や補助金を実態とは異なる内容で申請されていたことを公表
この不正受給を行なっていたのは、この5つの保育施設を運営する一般社団法人
不正受給総計3億4000万
認可保育所及び小規模保育事業の給付費
総計 273,673,810 円
保育士宿舎借り上げ支援事業補助金
総計 42,170,000 円
不正受給の手口
- 企業主導型保育園に勤務する職員を、市内の認可保育所等で勤務しているものとして書類を作成し届け出
- 施設長及び管理者としての業務を行っていない職員を施設長及び管理者の業務を行う職員として届け出
- 法人が負担すべき家賃について、保育士に家賃の一部を負担させているにも関わらず、法人が全額負担しているものとして申請書類を作成
- 補助対象が認可保育所等であるところ、対象外である企業主導型保育事業の職員分を認可保育所等で勤務しているものとして申請書類を作成
なお、この記事は各報道機関による事実に基づき構成しており、特定の園や個人を評価・推測したものではありません。
現役保育士の見解
あの手この手で
報道によると、施設長及び管理者としての業務を行っていない職員を施設長及び管理者の業務を行う職員として届け出していたとあります。

せんせーたちも知らぬところで管理職扱いにされていたということだね。
また、報道によると、法人が負担すべき家賃について、保育士に家賃の一部を負担させているにも関わらず、法人が全額負担しているものとして申請書類を作成していたそうです。

不利益を被るのは現場のせんせーたちだな。
そもそも、不正受給の手口が悪質過ぎますねえ。
不正は法人の代表および、既に退職した職員も含む請求を担当する法人本部職員数名により行われていたとのことです。
高額不正受給 なんで5年もバレないの?
驚くべきは3億2000万円もの不正受給が、2019年4月から5年間以上に渡って行われ続けていたことです。
認可保育所及び小規模保育事業の給付費の不正受給
期間:2019年4月から2024年10月まで
保育士宿舎借り上げ支援事業補助金の不正受給
期間:2019年4月から2024年3月まで
※報道や市の発表による
個別の保育所の細かい監査よりも、法人の金の流れに対し厳しい監査をして欲しいものです。
正しく補助金が運用されていれば、本来、保育士である筆者の給与ってこんなに少なくないはずなんですよね。

おれらの保育園でも法人ってやつが「先月の食材費がアップしてるのは何でだ」って、園長先生を責めてるらしいぜ。

こんだけ米高くなってるのに、食材費据え置きで給食作れって無理じゃん。

僕らのために補助金ってやつを使って欲しいね。
行政機関には、是非、法人の監視を頑張って欲しいところですね。
保護者の不安を現役保育士の立場から整理すると
※以下は、特定の園や今回の事案を評価・推測するものではなく、保育業界を見てきた立場から整理した一般的な視点です。
報道を見て多くの保護者が感じるのは、
- 「うちの子は大丈夫だろうか」
- 「他の園でも起きているのではないか」
といった不安です。
こうした感情は自然な反応ですが、感情だけで判断を急ぐと誤解や不必要なストレスにつながることがあります。
大切なのは、「感情」と「事実」を分けて考えることです。
感情と事実の切り分け方
不安や恐怖は、強い言葉や映像によって増幅されがちです。
しかし、報道されている情報は「特定の事象」であり、それがすべての園や保育者を表しているわけではありません。
まずは、以下を整理してみましょう。
- 報道された内容と自分の園との違い
- 目の前の子どもの普段の様子
- 園との日ごろのコミュニケーション
これらを確認することで、「感情的反応」から少し距離を置き、冷静に考える材料が得られます。
ニュースを見たあとの「安全な次の一手」
※保育園での事件・事故に関するニュースは、時期や地域ごとに複数報道されることがあります。
当サイトでは、個別の事例を断定的に判断するのではなく、過去の報道を一覧で確認できるページも用意しています。
