2025年10月、報道機関が、ある保育施設で不適切な保育行為が行われたとするニュースを伝えました。
こうした報道を目にして、不安や戸惑いを感じる保護者の方も多いと思います。
本記事では、報道された事実を整理しつつ、保護者としてどう考え、動くべきかを冷静に見ていきます。
今回の報道で明らかになっている事実
今回の件については、2025年10月に報道されています(瀬戸内海放送の報道によると)。
報道に基づいて整理すると、以下の点が確認されています。
- 2025年10月
- 香川県高松市の認可外保育施設
- 1歳の男児を床に投げつける暴行
- この施設の園長が逮捕
- 男の子の親族から「託児所に預けていた子供の顔にあざがあった」と警察に相談
なお、この記事は各報道機関による事実に基づき構成しており、特定の園や個人を評価・推測したものではありません。
現役保育士の見解
今回の逮捕については、保育園側が詳細な経緯を説明した文書を公開していますが、報道と食い違うところがあるので、両者を比較しながら紹介していきましょう。
(2025.11.7 保育園側が公開していた文書は現在削除されています。内容については、下記を参照してください。)
食い違う報道と園発表内容
明るみに出た経緯
報道によると、男の子の親族から「託児所に預けていた子供の顔にあざがあった」と警察に相談。

報道も園発表内容もこの点は同じことを言ってるように見えるな。
怪我の有無
報道
署によると、男児は医師の診察を受けたが、けがの有無は特定できていないという。
園からの文書
お迎えの際に両親がお子様の顔を間近で入念に観察している様子も映っておりますことから、お子様の顔の青あざは退園した以降に生じたものと思われ、園長の行為とは無関係。

うーん。どっちなんだろ。
ただ、報道のとおり、昼食時の園長の行為によるアザであれば、お迎え時には青いアザ状になっているはずです。
保育中にできた怪我は報告することが基本なので、保育中の怪我なのであれば保育園側も保護者に共有すべきでした。
今回の報道に関わらず、見覚えのない傷があると気になったのなら、早い段階で「これはなんでしょう」と保育園に聞くことが大切です。
事実認定
報道
防犯カメラの映像などから犯行を特定しました。
園からの文書
報道のように「投げつけた」というようには見えません。
園長は警察から”疑いあり”とされて取り調べを受けております。

これもどっちなんでしょ。
保育園で怪我したことが問題になっていますが、投げつけるという行為の有無が問題なのではないでしょうか。

「保育園で怪我があったら即逮捕」ってことなら、うちらの先生たち全員いなくなるだろね。
深夜預かりでも1時間500円
不適切保育と直接は関係のないことですが、該当の保育園は24時間開所です。
個人的には料金にびっくり。
夜間 19:00~02:00までは1時間 480円。
深夜・早朝 02:00~08:00までは 540円です。
※報道によると

カラオケと同じくらいじゃん。
人、1人の命を預かってその料金がカラオケルームの利用料と同じくらい。
実際に需要はある保育園なのだろうと想像します。
園長1人での保育
報道によると、該当の園長は、当時1人で複数の子供の食事の世話をしていたとのことですが、園長一人しか保育に入っていなかったのなら、そもそも施設最低基準を満たしていないことになります。
児童福祉施設最低基準
- 乳児 乳児3人につき保育に従事する者1人
- 1、2歳児 幼児6人につき保育に従事する者1人
- 3歳児 幼児20人につき保育に従事する者1人
- 4歳以上児 幼児30人につき保育に従事する者1人
保育に従事する者の数及び資格
施設最低基準に定める数以上であること。ただし、2人を下回ってはならないこと。
基準によると1人きりでの保育はNGということになります。
※朝夕の送迎時など子どもの人数が少ない時間帯には、1人で保育できる場合の特例が認められることがあります。今回の事例では昼食時に1人だったということなので、怪しいところ。
報道機関には、まずそこを掘り下げて欲しいですね。

つっこみが甘い!
別の暴行容疑で再逮捕
(2025年11月7日更新)
2025年11月、香川県警高松北署がこの園長を暴行容疑で逮捕。
本件とは別の1歳男児を手で突き飛ばし、転倒させた疑いとのことです。

24時間営業の保育園なんで、園長が逮捕されたとしても利用しないと生活が成り立たないという人もいることでしょう。

複雑・・。
不適切保育が報道される背景(一般論)
不適切保育として報じられる事例の多くには、保育環境の構造的な要因が影響していることが読み取れます。
たとえば、
- 人手不足による過重労働
- 経験の浅い保育者への負担
- 園内の意思疎通不足
などが、複合的に絡んでいるケースが少なくありません。
これは、ある一つの園だけの特徴ではなく、業界全体に共通して見られる背景として理解されています。
保護者の不安を現役保育士の立場から整理すると
※以下は、特定の園や今回の事案を評価・推測するものではなく、保育業界を見てきた立場から整理した一般的な視点です。
報道を見て多くの保護者が感じるのは、
- 「うちの子は大丈夫だろうか」
- 「他の園でも起きているのではないか」
といった不安です。
こうした感情は自然な反応ですが、感情だけで判断を急ぐと誤解や不必要なストレスにつながることがあります。
大切なのは、「感情」と「事実」を分けて考えることです。
感情と事実の切り分け方
不安や恐怖は、強い言葉や映像によって増幅されがちです。
しかし、報道されている情報は「特定の事象」であり、それがすべての園や保育者を表しているわけではありません。
まずは、以下を整理してみましょう。
- 報道された内容と自分の園との違い
- 目の前の子どもの普段の様子
- 園との日ごろのコミュニケーション
これらを確認することで、「感情的反応」から少し距離を置き、冷静に考える材料が得られます。
ニュースを見たあとの「安全な次の一手」
※不適切保育に関するニュースは、時期や地域ごとに複数報道されることがあります。
当サイトでは、個別の事例を断定的に判断するのではなく、過去の報道を一覧で確認できるページも用意しています。
