2025年10月17日、埼玉県飯能市が、市内で保育園を運営する社会福祉法人「現成会」が、職員の配置人数を水増しし、計9,521万8,228円を不正に受給したと発表しました。

社会福祉法人「現成会」
現役保育士の見解
別施設の職員の名を借りて偽装
現成会は、隣接する幼稚園や現成会運営の高齢者施設の職員のべ61人が、保育園で勤務していたと虚偽の報告をしていました。
飯能市の調査により、実際は職員の配置基準を満たしていなかったことが分かっています。

すなわち、私ら0歳児クラスの場合を例で挙げると、園児が9人いた場合、本来先生は3名配置しなくてはならないところを2人だけで対応させていたということになります。

基準どおりせんせーを3名配置できた場合に受給できる補助金を、運営法人が受け取る・・・と。
5年に渡り不正受給
虚偽の報告により、規定の職員数を満たしていないと受給できない「子どものための教育・保育給付費」計4206万9810円、「民間保育園運営改善費補助金」5314万8418円を不正受給していました。
不正受給が行われた施設は飯能元氣保育園(0、1歳児23人在籍)と同園分園(1、2歳児32人在籍)でした。

中小規模保育園で1億弱の不正だもんね。
悪質極まりないじゃん。
また、これらの不正受給は2018年度から2023年度の間に渡って行われていました。

こっちの事例もそうだけど、なんで5年も不正受給し続けられるの?

行政は各保育園の締め付けではなく、運営法人の取り締まりを頑張って欲しいよねー。
不正法人は真の正しい福祉を目指しているそうだ
ちなみに社会福祉法人 現成会の理事長 吉村万岳氏はこうおっしゃっています。
どうしても福祉と聞くと、3Kと揶揄され、低賃金が当たり前…。
これでは福祉を行うほど、担い手は不幸になり、やがては担う人材もいなくなるでしょう。(中略)
それならば、これから求められる福祉とは何なのか。
担い手も受け手もどちらも豊かになる福祉、これを我々は本氣で実現し、真の正しい福祉を実現していきます。

真の正しい福祉を実現するそーだ。
まとめ
2025年10月17日、埼玉県飯能市が発表した、市内で保育園を運営する社会福祉法人「現成会」が、職員の配置人数を水増しし、計9,521万8,228円を不正に受給した事件について紹介してきました。
その他の保育園での事故に関するニュースは、下記を参照してください。
一方、事故や不適切保育があるのは事実ですが、保育士全員を同じ目で見て欲しくないというのが現役保育士としての願いです。
保育園生活の実態については、漫画「実録 保育士でこ先生」あたりも読んでみてくださいね。
保育士と園児とのやり取りを正確に描きながらも、マンガとして面白いです。

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