【現役保育士が解説】保育園での録音はしていい?トラブル回避のポイントと正しい対処法を徹底整理

保育士として働いています。

保育園で録音したくなるのはなぜ?

「先生の説明を聞き漏らしたくない」「トラブルが起きたときの証拠を残したい」そう思い、録音したくなる場面はあると思います。

しかし、保育園での録音行為はトラブルに発展しやすい非常にデリケートな問題です。

この記事では、

  • 録音は法的に問題ないの?
  • 保育園では許可される?
  • 録音以外にできる対処法は?

を、保育士兼保護者という二つの視点から、現場のリアルな気持ちも交えて整理していきます。

結論:保育園での「無断録音」はトラブルの原因になる

保育園で録音したくなる心理

まず結論です。

✔ 無断での録音は避けるべき

法律的には、当事者として会話を録音すること自体は「違法ではありません」。
しかし、保育園という環境では以下の理由からトラブルの火種になります。

  • 信頼関係が壊れる
  • 「監視されている」と感じさせてしまう
  • 園側の対応が慎重になり、話し合いが難しくなる
  • 行政や本部を巻き込んだ問題につながることも

特に保育士はとても忙しく、1日の中でさまざまな判断をしながら子どもを守っています。
その中で「録音されているかもしれない」と感じると、対応が硬くなり、良いコミュニケーションが取れなくなることが多いです。

保育園が録音を嫌がる“本当の理由”

保育士として働く立場から見ると、録音が嫌がられる一番の理由は、“責められているように感じる”・“監視されていると感じる”ということです。

現場の本音

  • 「何か訴えるつもりなのかな」
  • 「会話の一部だけを切り取ってクレームを入れてくるのかも」
  • 「普段通り話せなくなる」

もちろん、園側の説明が不十分だったり、対応に不安があるケースもあります。

ただ、そもそも保育園の法律上の目的は「保育に欠ける子の保育を行なう」こと。
保育園と保護者は信頼関係にあることを前提としています。

このため、“録音以外の方法”で信頼関係を維持することが、後々のトラブル回避になるのです。

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録音は違法?合法? — 法律と倫理の基本ライン

自分が会話に参加する録音は基本的に合法

日本の刑法や民法では、「自分がその会話の当事者であれば、その会話を録音すること自体は違法ではない、とされているケースが多くあります。
例えば、保護者と担任・園長との話し合い、面談、怪我やトラブルの説明の場など――。

ただし、第三者(他の子など)を含む録音は慎重を要す

保育園という環境では、多くの子どもや保育士が同じ空間にいます。
録音により、他児童の声や会話が無意識に含まれる可能性があり、プライバシー保護の観点から法的にも倫理的にも問題になりやすいです。

録音の目的と園との信頼関係を第一に

録音を目的化するのではなく、あくまで「記録手段のひとつ」として捉え、
園との信頼関係・子どもの安全・プライバシーを最優先に考えることをおすすめします。

録音以外に“もっと効果的な方法”がある

録音をしたくなる背景には、「説明がよく分からなかった」「証拠を残しておきたい」という不安がありますよね。

でも、実は録音よりもっと安全に、確実に記録を残せる方法はいくつもあります。

メモを取りながら質問する

質問をしながら会話をメモすることでも記録を残せます。

「聞き漏らすと心配なのでメモしながらお伺いしてもいいですか?」
と伝えれば、自然ですし嫌がられません。

園に“文書での説明”をお願いする

トラブルがあった場合は、「書面で説明していただけますか?」と依頼すれば、園からの公式見解として使える記録が残ります。

  • けがの説明
  • トラブルの経緯
  • 今後の対応

など、書面化することで「言った・言わない」のトラブルは防げますね。

園長(または主任)を交えて話す

担任保育士以外が保育する合同保育の時間は、保護者が思うより長いです。

担任保育士だけに相談すると、

  • 説明が不十分
  • 立場上判断が難しく回答があいまい
  • 先生本人が当事者であるため相談しても意味がない

というケースもあります。

そのような場合は、園長や主任など管理職を交えて話をするとスムーズです。

行政へ相談(最終手段)

どうしても解決しない場合は、

  • 市区町村の保育課
  • 保育園を運営する法人

へ相談できます。

行政や法人への相談は、録音よりもはるかに強い効果がありますので慎重に。

子どもを守るために大切なのは“敵対しないこと”

録音したくなるほど不安があるのは、あなたが子どもを大切にしている証拠です。

しかし、「園 vs 保護者」という構図になると、一番困るのは子どもです。

だからこそ大切なのは、録音で守るのではなく、話しやすい関係をつくること。

本サイトでは、録音したくなるくらい不安なら速やかに転園することをおすすめしています。

まとめ:録音は“最終手段”。まずは相談と記録の工夫を

  • 録音自体は違法ではない
  • でも、無断録音は信頼関係が壊れやすい
  • 許可を取れば協力してもらえることもある
  • 他にも安全で効果的な方法は多い
  • 子どものためにも“敵対しない姿勢”が大切

録音したいと思うほど悩んでいるあなたは、とても真剣に子どものことを考えている方です。

不安を一人で抱え込まず、園と「味方として」話せる関係を作っていきましょう。

保育園での“正しい録音”に役立つボイスレコーダーの選び方とおすすめ機種は、下の記事で解説しています。

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