保育士として働いています。
4月の一斉入園では入園できなかったけど、空きが出て途中入園できることになった。
引っ越すことになったので、年度途中で転園する必要がある。
などなど、保育園に年度途中に入園するというパターンもあるでしょう。
今回は、保育園に途中入園するときのデメリットについて、年齢や入園月別に解説していきます。
保育園に途中入園するデメリット<入園月別>

4・5・6月に途中入園するデメリット
年度初めに途中入園するデメリットはほぼありません。
春は新しい担任にとってこれからの1年でどのようにクラスをまとめていくか模索している時期です。
クラスをまとめていく目的で、4・5・6月は子どもたちとの信頼関係の構築に注力し、担任する子どもたちと共に遊び、対話を増やします。

散歩に行ったり、お部屋でお絵描きをしたり。
せんせーとゆっくりお話しできる活動内容になってるな。
また、まだ行事の練習等がはじまっていない時期でもあるため、活動にも余裕があり、新入園児のサポートも手厚くできることが多いです。
7・8月に途中入園するデメリット
7・8月の途中入園にも、特段のデメリットはありません。
幸か不幸か昨今の温暖化のため、7・8月は暑すぎて外で遊べないことが多く、室内でのんびり遊んだり、プール遊びを活動の中心としている保育園が多いです。

お部屋でのんびりしたいわけじゃないけど、外は暑すぎて出られないし、結果としてのんびりになる。
のんびり過ごしているので、新規入園児のフォローが手厚く行いやすい月でもあります。
9・10・11・12・1・2月に途中入園するデメリット
保育園の年間予定によりますが、秋から冬にかけて運動会と発表会という2大行事を行う保育園も多いです。
在園児が練習ですでに習得している競技やダンスを、途中から入って身につけることを求められるのが負担なのは、想像するまでもないですよね。

せんせーが「さてと、そろそろはじめますか」とか言っている。
そろそろって何をじゃーーーー。

お友達が謎のダンスをびしっと踊っている。
曲ながーい。覚えられん。
行事の練習が佳境に入る時期の途中入園には、子どもがプレッシャーを感じる可能性があるというデメリットがあります。
3月に途中入園するデメリット
運動会や発表会など大きな行事がすべて終わり、先生に余裕がでる3月は、途中入園の大きなデメリットはありません。

まだ1か月あるのにせんせーたち、今年はもう終わった感あるな。
4月の新年度の話で持ち切りじゃ。
4月になったらまた担任の先生が変わってしまうという事情はありますが、のんびりしている3月に入園するのもおすすめです。
保育園に途中入園するデメリット<年齢別>

0歳・1歳・2歳の途中入園のデメリット
未満児と呼ばれる0歳・1歳・2歳児クラスの場合、何月に途中入園しても子どもが受けるストレスの度合いは大きく違いません。
入園月ではなく、個人差の問題です。
3日で保育園に慣れてしまう子もいれば、丸2年かかるような子もいます。

今では笑い話だけど、2歳で途中入園して、泣かずに登園できるようになったのは3歳が終わる頃だったよ。
ただ、途中入園することが決まっているのなら、3歳以上よりも0~2歳で途中入園するのがおすすめです。
理由は、卒園する前に、友達との出会い・衝突や葛藤を経て、真の友人関係になるという、友達作りの一連のプロセスを経験できるからです。
4歳・5歳からの途中入園だと、真の友人を作る経験をする前に卒園となり、小学校でそのプロセスを初めて経験することになります。
幼稚園と比較し、保育園児は長い年月を共に過ごすことで、就学前に親友作りのプロセスを経験していることが一番の強みだと筆者は考えます。

保育園児にとって、真の山場は小学校入学の4月1日。
前日は保育園で、翌日からいきなりの児童クラブや学童生活が始まるのじゃーーー。

友達作りの成功体験を重ねてきた保育園児は、ここで強みを発揮できるのじゃーーー。
1・2・3歳で保育園を転園する場合に子どもが感じるストレスについては、下の記事でも詳しく紹介しています。合わせて参考にしてくださいね。
0歳児クラスに途中入園か1歳の4月まで待つか
0歳児クラスへの途中入園が可能になった場合、急に子どもと離れがたくなるのか、入園せずに、1歳児クラスの4月入園まで待とうかと思う方も少なくありません。
0歳児で保育園に預けるメリットとデメリットの両方がありますが、筆者としては許可が出たのであれば、0歳児においては途中入園の方をおすすめします。
理由は、厚生労働省が定める保育士配置基準にあります。
保育する年齢:保育士の人数
0歳児クラス:3人につき一人
1~2歳児クラス:5人につき一人(※新基準。現行では6人につき一人)
3歳児クラス:15人につき一人(※新基準)
4歳児クラス以上:25人につき一人(※新基準)
0歳児クラスでは子ども3人につき1人保育士が配置される一方、1歳児クラスになった途端に子ども5人(6人)につき保育士1人という配置基準になります。
0歳児クラスで途中入園しておけば、1歳児クラスよりも保育士が多く配置されるクラスで、保育園生活に慣れておけるというメリットがあります。

0歳児クラスから1歳児クラスに上がると、お友達の数がいきなり倍になるんだ。

急にお兄さん・お姉さんになれって言われてもねー。
せんせーをもうちょっと増やしてな。
3歳・4歳・5歳の途中入園のデメリット
1人担任になるのがデメリット
中・大規模保育園の場合、一番の変わり目が3歳児クラス(年少)に上がるタイミングです。
3歳児クラス以上だと担任は1人で、それ以下の年齢クラスだと担任が複数人になります。
3歳児以上クラスでは、もう大きいから大丈夫だろうとほぼ慣らし保育なしというスケジュールを組みがちです。

前の保育園で保育園生活はしたことがあるからね。
慣らし保育とか要らないだろう。
その一方、担任の先生は1人なので、途中入園する子にとってはなかなかの試練ですよね。

せんせーも僕一人にはかまってくれないし、お友達も全員知らないし。
無人島みたいじゃーーー。
大人と同様、子どもも入園初日は気が張っていて元気に過ごしても、数日後に急に疲れが出てくることがあります。
仕事の状況が許す限り、十分な慣らし保育期間を確保したり、最初の数週間だけ4日登園1日休みなど無理のない登園スケジュールを組みましょう。
他のお友達との関係を築くのが困難
保育園の子は3歳児クラスに上がる頃には、2-3年保育園生活を経験しているので、慣れっこです。

俺ら0歳から一緒に過ごしているから仲良しだもんなー。
あ、今日から新しい子が来るって。
途中入園する子は、周りのお友達も人間関係がある程度出来上がったところに入っていくのですから、相当なストレスがかかることは容易に想像できるでしょう。
ただし、他のお友達に入っていけるかを心配しなくてはいけないのは最初だけ。
保育園で育った子はやさしさ100%だと心の底から思います。
先生が1人しかいない分をお友達が助けてくれるはずです。

お着替えのときは脱いだ服を袋に入れるんだよー。
運動会や発表会がプレッシャーになる
意外と盲点なのが運動会や発表会などの大型行事と入園との関係です。
行事の練習が入ってくる時期に途中入園すると、子どもにとっては、新生活に慣れることと同時に行事の練習もこなさなくてはいけないというかなりのプレッシャーとなります。
3歳児以降だと、発表の内容にもある程度のクオリティが求められるようになるので、練習にも力が入ります。
3歳児以降で途中入園する場合は特に、運動会や発表会の練習にどのように入っていくかも調整しながら保育園生活をスタートできると良いですね。

皆、運動会のお遊戯練習しているな。
私、追いつけるかな。
入園説明会などで大型行事の日程を確認し、入園してすぐに行事があるようであれば、行事への参加を見送ることも視野に入れ、担任の先生と相談をしましょう。
行事に参加しない場合でも、当日は観客として見学させてもらえたり写真撮影だけクラスのお友達と参加させてもらえるはずです。

僕は2週間前に途中入園したばかりなので、写真撮影だけの参加だ。
でも、せんせーが僕の分も衣装を用意してくれたよ。
行事に参加しない場合、練習時間中は一人で見学などになってしまうものの、他のお友達がこれまで練習してきた演目を、後から追いかけてすべて覚えるというプレッシャーを受けずにすみます。
まとめ
保育園に途中入園するときのデメリットについて、年齢や入園月別に解説していきました。
今回は、デメリットだけをまとめたので、途中入園が良くないという印象を抱いてしまった方もいたかもしれません。
4月入園だろうが途中入園だろうが子どもにとっては、初めての場所に行く経験となることには変わりありません。
慣れるまでに時間を要する場合もありますが、乗り越えることで一回り成長することもまた、間違いありません。
保育園で欠員が出た理由や途中入園するときの流れについては、下の記事で詳しく紹介しています。
合わせて参考にしてくださいね。





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