共働きの現役保育士です。
保育園の先生には在宅勤務で自宅にいることや、有給なのに保育園を利用していることは知られたくないものです。
先生に言わなければバレないと思われがちですが、残念ながらほぼ分かってしまいます。
保育園に在宅勤務や有休なのがバレてしまう理由を教えます。
有給の日に預けるのは駄目なのか
厚生労働省の保育所保育指針では、保育園の役割に子育て支援も含むと明記されています。
すなわち法律上は、有給を取って親がリフレッシュするという目的でも保育園を利用することができます。
ただ、いくら法律でリフレッシュ目的の保育園利用は可能と言っても、現場の受け入れ体制が整わなければ無理というものです。
保護者が有給の対応については、各保育園ごとに異なります。
- 保護者のうちどちらかでも有給の日は登園不可。家庭保育してください。
- 保護者が有給の日は是非ご家庭でお子さんとお過ごしください。
- 保護者が有給の日は早めのお迎えにご協力をお願いします。
- 保護者が有給の日もリフレッシュのために預けて大丈夫です。
このように保育園により立場は様々です。
ぎりぎりの職員数で毎日を回している保育園では、有給の日に子どもを預けても良いといっても、際限なく利用されると運営が危ぶまれます。
このため、仕事が休みの日は利用を控えて欲しいと訴えているのですね。
保育園に在宅勤務が知られてしまうデメリット
有給のように自宅にはいるけど、正真正銘勤務している在宅勤務の場合、何も後ろめたいことはありません。
でも、実際は、先生には在宅勤務で自宅にいることは知られたくないのが本音ではないでしょうか。
理由は「家にいるのに子どもを預けている」と言われるのが嫌、「仕事ではないのに子供だけ預けている」と勘違いされそうなどさまざまでしょう。
また、先生たちも発熱などでお迎えの呼び出しをするときに、「在宅なのですぐ迎えに来れるはず」と思ってしまうのが事実です。
僕、お熱。
「パパ、お家にいるからすぐ来てもらえるからね。」ってせんせーが言っている。
自宅と保育園が近いこともあり、休憩時間の姿を先生たちに目撃されることがあります。
パパが昼休みにランニングしてたのを先生が見たってー。
仕事の休み時間だから何してたってOKだけど、先生に見られるのはパパもちょっと気になるらしい。
休憩時間の姿を先生に見られるのは、ちょっと気まずいですね。
どのようにして在宅勤務や有休がバレるのか
先生に言わなかったり嘘をついたとしても、保育園の先生には大体わかってしまうのです。
信頼関係を損ねないためにも、嘘をつくのはやめておきましょう。
保育士は次のような様子から、保護者の在宅勤務や有休を見破ります。
服装がカジュアル・すっぴん
ジーパンやTシャツなど保護者の服装がカジュアルだったり、すっぴんだったりすると在宅勤務であろうと先生の間では話をしています。
営業職の保護者がたまにすっぴんで登園すると「◯◯ちゃんのお母さん、今日は在宅かー」みたいな感じです。
せんせーが「あの靴だとお客先には行かないよねー。休みか在宅だよねー」って言ってる。よく見てるなー。
ただ、カジュアルな服装やすっぴんだから必ず在宅勤務と推測するというわけではなく、いつもと違うというギャップから勤務地がいつもと違うことを見破ります。
子どもが先生に言う
2歳にもなるとお家の方がどこにいるかをお話できることも多く、「ママはお家かな？」と聞くと「うん」とか「電車」とか教えてくれます。
昨日はママはねー、朝は会社だったけど早帰りしてねえ、お友達とお出かけしてから私のお迎えだったんだって。
今日はねえ、本当は電車で会社行く予定だったけど、お家でお仕事になったんだって。
お仕事はねえ3時までだからお買い物してから私のお迎えに来るって。
先生が「ふん、ふん。よーく分かったよ」って熱心に聞いてる。
同様に、妊娠の有無なども「◯◯ちゃんお姉さんになるのー」というように教えてくれます。
子どもは思っている以上によく親のことを観察し、理解しているのです。
駅ではなく自宅の方へ戻っていく
子どもを保育園で預かり、保護者が玄関を出たあとに向かう先が駅ではなく自宅の方に戻っていくと「在宅なのねー」と思います。
また、保育園の目の前などに住んでいる場合、子どもを預けたあと保護者が自宅に入っていく様子などが先生たちに見られていることも。
「子ども預けて一人でゆっくり着替えてから出勤するのねー」なんて話題になっていたりします。
せんせーたちが保護者の行動を追跡しているのではなく、僕らと「外を見ようね」なんて窓の外を眺めているときに、たまたまママを発見するのだ。
駅近のお菓子屋さんの袋を持っている
いつも車で通勤する保護者が、お迎えのときに駅チカに新しくできたお菓子屋の紙袋を持っていると「今日は、半休で買い物でもしてから迎えに来たのかな」などと邪推します。
駅近のお店は車で行くには不便ですから。
駅ビルに先週できたワッフルのお店の紙袋なー。
仕事帰りじゃ行きにくいお店だしなー。
買い物をしてきたであろうお店の袋を見て、保護者の当日の行動を推察したりしています。
ママとパパが一緒に登園
ほとんどのお家が、ママかパパのどちらか一方が登園に付き添うというスタイルです。
でも、普段と異なりママとパパがおそろいで登園すると、「2人ともお休みでお出かけするのかな」とか邪推してしまいます。
パパとママは勤務先が違うのに、出勤時間が毎日同じとかやっぱ不自然じゃん。
パパは私預けたあと、コーヒー飲んでゆっくりしてから会社に行くらしい。
非番の先生に見られる
大半の保育園では土曜保育にも対応しているため、土曜出勤の先生は平日のいずれかが非番になります。
保育園は土曜保育あるから、平日休みになることがあるんだよね。
平日のスーパーマーケットや美容院などで、非番の先生にばったり遭遇、翌日「◯◯くんのお母さん、昨日美容院にいたよ」なんて職員室の話題になることもしばしばです。
まとめ
在宅勤務や有休は保育園にどのようにバレていくのかを紹介しました。
誤解して欲しくないのは、在宅勤務はもちろん有休の日に保育園を利用してはいけないということではない点です。
毎日登園することで保育園生活のリズムが整うということもあるため、先生たちも登園するなら毎日顔を見たいと思っています。
また、勤務場所をいちいち保育園の先生に共有する必要はないですが、嘘をつくことだけはやめましょう。
緊急時に連絡がつかないなどトラブルの元となります。
仕事が休みの日に保育園に預ける方法については、下の記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
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