共働きの現役保育士です。
同僚保育士の間で「私たちって、ちょっとすごいよねー!」と自画自賛しあうことがあります。
今回は、そんな保育士が思う保育士のすごいところを紹介していきます。
自画自賛なところがありますが、少しお付き合いください。
保育士が思う保育士のすごいところ
何年経っても園児の名前を憶えている
筆者は当てはまらないのですが、同僚の先生たちは7-8年前に卒園した子の名前とか淀みなくポンポンと口にしています。
だって、接客業の方だって7-8年前に接客したお客さんを全員覚えていたりはしないでしょう?

先生たちが、「あー、あのクラスね。
カイト君とみっちゃんとランちゃんとてっちゃんが揉めててさー」
みたいな会話をしょっちゅうしている。
みっちゃんって誰やねん。
園児とのエピソードとともに、名前も忘れないってすごいと思いませんか?
後ろ姿だけで卒園児が分かる
2歳まで小規模保育園にいて、3歳から公立や認可保育園に転園するというパターンは多いですね。
お散歩に出かけると他の小規模保育園も同じ公園にお散歩に来ていました。
遠くの方で遊んでいた5歳の園児を見て、その保育園の先生が「〇〇君だ」と手を振っていました。

公園で遊んでたら
「あー!あの後ろ姿はたっくんでしょ。久しぶり」
って他の保育園の先生に声かけられた。
だって、今5歳よ。前の保育園にいたの2歳になるまでですから。
後ろ姿を見ただけだし、帽子被っているから髪の毛はほぼ隠れているし、どうして後ろ姿だけでお名前を特定できたのでしょう。
保育園の先生、すごいでしょ。
絵も描けてピアノ弾き歌いできる
保育士になるには保育士養成施設を卒業するか、保育士試験に合格する必要があります。
保育士試験の場合は、次のような試験をパスする必要がありますよ。
筆記試験
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論
実技試験
- 音楽表現に関する技術
- 造形表現に関する技術
- 言語表現に関する技術
学科試験は教科書に則って勉強するだけなので難しくないのですが、すごいところが実技試験が複数科目あるところだと思います。
音楽表現の場合は、課題曲2曲をピアノを弾きながら自分も歌唱します。
造形表現では題目にある場面の絵を制限時間内に色鉛筆で描画します。
題目は保育中の様子に関する絵で、人物は3名以上とか背景も描いてとか指定が細かいです。

せんせーは音楽の試験は36点で、造形表現は46点だったらしい(50点満点、30点で合格ライン)。

音楽、合格ラインぎりぎりじゃーん。
音楽か造形かどちらか一つなら普通かなと思うのですが、両方やらないといけないのはなかなかすごいでしょう?
子どもの匂いを覚えている
保育園から持ち帰ってきたお洋服。
すべて名前が記入してありますか?
筆者も同じなのですが、靴下やTシャツの1枚くらい名前がはがれていたり、記入漏れがあったりするのではないでしょうか。
名前が書いていないのに保育園から持ち物が帰ってきている・・
それは保育園の先生の子どもの匂いを覚えている能力が発揮された結果かもしれません。

せんせー、名前書いてない服、めっちゃクンクンしてるやん。
誰の持ち物か分からなくなったとき、保育士はその服の匂いを嗅ぎます。
最近買った服でもだいたい誰のものか分かりますよ。
別居しそうな家庭の察しがつく
保護者との連携が大切な職務のひとつである保育士。
保護者とのやり取りで、なんとなくこれから別居になりそうだなーという夫婦の察しがつくことが少なくありません。
例えば、ママに連絡したことをパパが理解しているかどうかから、ママとパパとの連携具合が推し量れたりします。

??それ、ママから聞いてませんが。
実際、ママとパパが連携していないなと感じていたら、半年後「別居するので転園します」と報告があったことも。
その他、口頭でママとお話したときにパパについての話題になると目線が泳ぐなどの仕草から、も夫婦仲が読み取れますねえ。

「パパの髪型が変わったって〇〇ちゃん嬉しそうでしたよ」って・・
パパの話題とかは、今、ちょっと避けたい感じ。
匂いで朝何を食べたか分かる
年齢に関わらず登園時には必ず、検温と視診があります。
視診しながらコミュニケーションを取っていると、朝何を食べてきたのか、歯磨きしているのかが分かります。
匂いや歯の汚れ具合などから分かります。
お話できる年齢では子どもとの話でも分かります。
主に0-1歳児では連絡帳に朝何を食べたのか記入する欄がありますが、連絡帳には書いていないクッキーを食べたことも保育士にはわかってしまいますよ。
いつも同じ時間に給食・おやつ
保育園では給食やおやつの時間は毎日同じです。
お漏らしした子がいようが、雨の日だろうが、行事がある日だろうが、毎日一定の時間に食べます。
家庭だと今日はおでかけだからとか、駄々をこねていたからなどの理由で食事の時間が1時間遅くなるということが少なくありませんよね。

僕がうんちしようが、ぐずろうが、クリスマス会があろうが、給食は11時20分ちょうどに食べたいよねー。
何が起ころうと食事の時間が毎日一定って、地味にすごいですよね。
保護者の顔を全員覚えている
担任以外のクラスの園児も全員、保護者の顔は覚えています。
だからこそ、玄関にお迎えで現れた瞬間に保育室内に「〇〇ちゃんお迎えでーす」と声をかけることができます。
保護者が保育室に到着したころには、子どもが保育室のドア付近に待機してお鞄も持っているという状態になっているのはこのためです。

保育室のドア開けたとたんに鞄持った私立ってるんで、ママがびっくりしてる。
筆者の場合は、顔と名前を覚えるのは元々かなり苦手で、ご近所さんすら3軒先の方は覚えていないレベルです。
なぜか園児だと、子どもとその保護者のお顔は覚えられるのですよね。
不思議です。
食べるのが早い
0-1歳児など食事に介助が必要な年齢以外では、子どもたちの給食と同時に保育士も昼食を食べます。
昼食は園児と同じ給食です。
量だけ大人用ですよ。
これを、子どもたちの話に耳を傾けつつ、返事をしつつ、おかわりをよそりつつ、こぼしたお茶に対処しつつ、子どもたちと同時に食べ終えます。

せんせーっていつご飯口に運んでるんだろねー。
秒じゃん。
早食いは全く自慢にはならないのですが、食べる速度が速まったのは嘘ではありません。
子どもの年齢が当てられる
保育園外で子どもを見かけると「あの子は2歳半くらいかな」とか心の中で年齢あてゲームをしてしまいます。
おおむね当たっていることが多いのも、普段から子どもたちと触れ合っているからこそと思います。
まとめ
保育士が思う保育士のすごいところを紹介してきました。
自画自賛でしかないのですが、保育士とはこんな習性を持った人たちの集まりということを知るきっかけになってくれれば嬉しいです。
保育園の先生の習性については、下の記事でも詳しく紹介しています。
合わせてご覧くださいね。
この記事へのコメント