保育士として働いています。
家でお昼寝をしない・寝かしつけが大変・・こんな悩みを抱えている方も多いでしょう。
保育園のお昼寝では基本的に全園児が寝ていますが、寝かしつけはどうしているのか気になりますね。
今回は、保育園では寝かしつけをどうしているのか、具体的に実録レポします。
保育園では全園児が寝ている
保育園のお昼寝では、基本的に全園児が寝ています。
その理由は、正直なところ園児に寝てもらわないと保育士としての仕事が一切回らなくなってしまうためです。
昼寝時間中に保育士がしていることについては、下の記事をご参照ください。
このため、子どもたちをいかにスムーズに入眠させるかに全身全霊をかけているといっても過言ではありません。
一人でも起きて歩き回っていたら、打ち合わせも含め一切の仕事ができなくなってしまう。
保育園の先生たちが寝かしつけに全力投球なのは、紛れもない事実です。
保育園での寝かしつけはどうしてる?
保育園での寝かしつけ手順
保育園での寝かしつけの手順は、年齢によって違いますが共通しているのは次のルーティーンです。
1. 給食を食べる
給食を食べたら「ごちそうさま」のご挨拶をします。
2. 排せつ・おむつ替え
おむつの年齢の子はおむつを替え、トイレで排せつする年齢の子はトイレに向かいます。
3. 昼寝準備
おおむね3歳児クラス以上になると自分で布団を敷きます。
それ以下の年齢の場合は、一人の先生が給食の片付けをしつつ、もう一人の先生が子どもたちを自由遊びさせながら布団などを敷いたりします。
4. 読み聞かせなど
給食の後、お腹を落ち着け入眠しやすくするためにも一呼吸。
手遊びや読み聞かせなどをします。
眠くて仕方がない子は個別対応で布団を敷き、先に寝てもらいます。
0歳児などでは特に読み聞かせの時間を設けず、すぐに昼寝をする場合が多いです。
5. 室内消灯
「おやすみなさい」の挨拶と共に室内を消灯します。
ただし、午睡中の呼吸チェックが年齢によって5分毎・15分毎に義務付けられているため、真っ暗にはしません。
カーテンが半分しまっている程度なので、家庭での昼寝よりもずいぶん明るいです。
6. 寝かしつけに必要な個別対応
0歳・1歳児の場合は、個別にトントン・・としたり、寝かしつけ時間をずらしたりと個別に寝かしつけをします。
2歳・3歳児クラスになると、一部寝かしつけが必要な子もいますが、多くの子は寝かしつけなしで入眠できるようになります。
保育園での寝かしつけで先生たちがやっていること
身体をトントン
赤ちゃんの寝かしつけ方法の王道がトントンです。
トントンの正式名称はありません。
保育士も「〇〇ちゃんトントンだね」といった具合で使っています。
2歳児・3歳児クラスでも入眠が難しい子にはトントンすることがあります。
トントンの場所は、背中・お尻・太ももなどと言われていますが、保育園では乳幼児突然死症候群(SIDS)への対応のため上向きで昼寝をするということが徹底されています。
このため、胸のあたりをやさしくトントンすることが多いでしょうか。
4人同時トントン
家庭では、トントンをするとき子どもの寝顔をずっと見ながら1対1で続けていることでしょう。
非常に残念ですが、保育園では1対1でトントンできるシチュエーションは多くなく、1人の保育士が3-4人同時にトントンしていることも多いです。

イメージが伝わるか微妙ですが、保育士が4人の布団の中央に座り、両手を広げて4人順番に「トントントントントントントントントントントン・・」と続ける感じです。
手の届く範囲に4人の布団を敷きます。
おやすみなさいのごあいさつ
1歳児クラス以上になると昼寝に入る前に全員で「おやすみなさい」のご挨拶をしたりします。
「〇〇組さん、おやすみなさい」といった形です。
ご挨拶をすると子どもたちは自分で自分のお布団に向かい、ゴロンと横になっています。
ご挨拶をすると寝かしつけが早くなるかどうかは不明ですが、毎日ご挨拶をするので、「ご挨拶→布団に移動→横になる」というルーチンの習慣化には役に立っているようです。
抱っこ
家庭では添乳で寝かしつけしている場合、保育園でも添乳は無理でも抱っこをしないと寝られないという子がいます。
このような場合は、寝かしつけは抱っこになることが多いです。
ただ、保育士一人で抱っこできるのは1人までです。おんぶもするとすれば2人が限度でしょう。
一人を抱っこしたら他のお友達はどうなるの?放置?という状況になってしまうため、抱っこでの寝かしつけは早く卒業したいのが本音です。

サクラちゃんばっかり毎日抱っこで寝られてずるい!
入園前に断乳をお願いする保育園も多いと思いますが、このような理由からです。
保育園は集団生活の場。全員を平等に扱うためにも「うちの子だけ抱っこ」をという要望に沿うのははなかなか難しいのです。
保育園入園の準備をするなら、家庭でも添乳や抱っこではなくトントン程度で寝られるよう練習をしておくと入園後がスムーズです。
0歳で保育園入園する場合の準備については、下の記事をご参照ください。
オルゴールをかける
オルゴールの曲をかけることもあります。
保育園では0-2歳児の小さな子のクラスは12時までには昼寝に入っている一方、体力のある3-5歳児クラスではしばらく室内遊びや絵本読みをして遅めの昼寝となります。
このため、0-2歳児の小さな子たちは「おやすみなさい」をした後も、周辺がかなりざわざわしています。
家庭とは比較にならないくらい保育園の昼寝環境はノイズが多いと思います。
オルゴールは入眠を促すというよりは、ノイズを消すみたいな意味で使っていますねえ。
頭をお布団に付ける声掛け
トントンやオルゴールの前に、入眠のためは頭をお布団に付けられていることが大前提。
おやすみなさいのご挨拶をしても、いつまでも横にならない子に対しては、「〇〇ちゃん、寝ましょう」ではなく「〇〇ちゃん、頭を布団に付けよう」と声をかけることがあります。
保育園では自閉症児の寝かしつけはどうしている
保育園は児童福祉施設。
自閉症など様々な困難をかかえた子も通園しています。
自閉症の子の場合は、保育士もあの手この手で寝かしつける手立てを探っています。
具体的には、他のお友達を並べて布団を敷かずにカーテンと机を使って簡易的に作った個別スペースに布団を敷く。
運動させてから布団に向かうなどです。
運動をさせる場合、他の子はすでに昼寝中なので廊下で静かにできる運動などですね。
これだっていう方法はなくて、「この先生だとスムーズに入眠できる」とか「昨日は全く寝ないが今日は寝る」とか本当に試行錯誤です。
寝かしつけをしても寝ない子への対応は
保育園でお昼寝しない子がいた場合、先生たちはどのように対応するのでしょうか。
他のお友達の眠りを妨げないように、とにかく静かにということを徹底します。
寝かしつけをしても寝ない子への対応については、下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
保育園では寝かしつけをどうしているのか、具体的に実録レポしてきました。
「保育園では寝ているみたいなのに、家ではどう寝かしつけても寝ないわ」と困っているのなら、それは子どもが保育園で集団生活を頑張れている証拠です。
保育園では「みんな寝ている」効果で、入眠が早いですよ。





