共働きの現役保育士です。
保育園でお弁当の日、他の子はどんなおかずを入れているか、どこまで手抜きしたら良いか迷うところです。
現役の保育士として園児たちのお弁当をズラリと見続けている立場から、みんなが作っている保育園用お弁当の中身をこっそり教えます。
また、やりがちだけど先生たちは困っているお弁当も紹介します。
みんなの保育園用弁当を覗き見
多くの保育園では、年末年始やお盆前後など、給食室の仕入れの都合などにより、お弁当持参になる日があります。
保育園のお弁当の日に園児が持ってきてくれるお弁当は、大体こんなパターンです。
保育士目線では、「みんな頑張っているなー」というのが正直な感想です。
おにぎり+おかず2・3品+フルーツ【5割のお弁当がこれ】
おにぎりに、肉系おかず1品+野菜系1品+彩り系1品+デザートという組み合わせのお弁当は一番見る率が高いです。具体的にはこんな感じ。
- おにぎり2つ
- 肉系おかず:ハンバーグ、コロッケ、ミートボールなど
- 野菜系おかず:きんぴらごぼう、かぼちゃ煮、ちくわの中にきゅうりなど
- 彩り系おかず:ブロッコリー、ミニトマト、卵焼きなど
- デザート:オレンジ、いちご、ぶどう、ミニゼリーなど
見た目へのこだわりは各家庭により異なりますが、おにぎりの海苔がキャラクターに切ってあるとか、おかずが可愛いピックに刺してあるとか、凝っているお家が少なくありません。
パン系弁当
サンドイッチなど軽食系お弁当のお家もあります。具体的にはこんな感じ。
- パン系弁当:サンドイッチ、BLTサンド風なものを大きめのお弁当箱や使い捨てプラスチック容器に入れてある
市販の離乳食(0-1歳児の場合)
0-1歳児の幼児食以前の子の場合、市販の離乳食の◯◯弁当を持ってくる子もいます。具体的にはこんな感じ。
コンビニやスーパーで買った惣菜
登園前にコンビニやスーパーで購入したものをそのままお弁当として持参する人もいます。
- コンビニ惣菜系弁当:海苔巻きやおにぎりなど。お店の白いビニール袋に入っている。
多くの場合、お弁当の日だということを忘れていて、登園してから慌ててお弁当を買いに走る場合です。
コンビニやスーパーのお惣菜のお弁当も、全く問題ありません。
ただ、慌てているからかお箸とスプーンをもらうのを忘れる傾向があるため、付けることを忘れずに。
保育園の先生目線では困るお弁当アイテム
保育園のお弁当でありがちだが、先生目線ではありがたくないお弁当アイテムがあります。
可愛いビックに刺してあるおかず
かわいいピックを刺してあるお弁当はよく見ますが、先端尖ってて危ないので小さい子の場合は特に気を付けた方が良いと思います。
せっかく可愛らしく飾ってあるのに、「いただきます」をした直後に、保育士がやむを得ず全部引き抜いてしまうことも。
保育園用のお弁当を可愛らしくしたい場合はピックなどではなく、下のようなキャラクターかまぼこなどにしてもらう方が、先生目線ではありがたいです。
凝りすぎた弁当やキャラ弁
海苔でものすごい細工がしてあるとか、凝ったお弁当を見ると「すごい頑張っているなー」といつも思います。
凝ったお弁当とてもすごいのですが、地味に困るときがあります。
そんなお弁当を見ると、子どものためというよりも「良い親と思われたい」心理が働いているように見えてしまうのです。
よって、連絡帳でお弁当を褒めるコメントを書かないといけないかなとか余計なプレッシャーを感じてしまうのです。
ちなみに、保育士はお弁当の可愛らしさで親の愛情を測りませんし、先生は親から愛情を注がれている子を贔屓するなどということは一切ありません。
キャラ弁やお弁当作りが苦手という方は、心配せずにこれからも作るのが負担にならないお弁当を保育園に持ってきていただければと思います。
デザートにミニゼリーやお菓子
お弁当だとデザートを付けることも内容も自由です。
ただ、一口サイズのゼリーやお菓子はお弁当のデザートとしては便利ですが、お友達のものと自分のものの分別をつけることが難しい3歳児以下のデザートとしては、ありがたくないのが正直なところです。
甘くて美味しいゼリーはフルーツなどをデザートに持ってきている子からすれば、とても羨ましいものです。2歳児くらいではつい手が出てしまうことがあります。
保育士目線ではデザートはフルーツがありがたいですよ。
先生目線でありがたい保育園のお弁当とは
親が持たせたいお弁当と保育園の先生がありがたいと思うお弁当は隔たりがあると感じます。先生目線でありがたいお弁当やアイテムを紹介します。
パン系弁当
片付けが楽なので、サンドイッチなどパン系のお弁当は保育士としてはありがたいですね。子どももご飯系より残す率が低いです。
アルミカップなど仕切りが少ない弁当
味が移らないように、見た目が可愛らしくなるようにとたくさんのアルミカップでおかずを仕切ってあるお弁当。
食べているうちにアルミカップが浮いてきてどこかに飛んでいってしまうため、介助に入る先生目線では、手間がかかるお弁当です。
子どもの手ではアルミカップを押さえながら、中身のおかずだけをすくって食べるという動作は高度なので、地味に介助に手間がかかります。
このため、ご飯におかずが乗っているなどアルミカップが少ないお弁当は助かりますね。
蓋がパッキンタイプのお弁当箱
お弁当箱の蓋は、2つの取っ手をカチッと締めるタイプと、下のようなパッキンタイプとがありますね。
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