保育士として働いています。
退職や進級のタイミングなど、お世話になった保育園の先生にプレゼントや贈り物をすることもあるでしょう。
今回は、特定の先生に個人的に渡すプレゼントについて、次の2点を解説します。
- 現役保育士が実際にもらって嬉しかったプレゼント
- 先生に個人的に渡すプレゼントの渡し方やマナー
先生に個人的にプレゼントしても良い?

もうすぐ進級、子どもが大好きだったサクラ先生だけに個人的にプレゼントをしよう。
子どもが大好きと言っていた・何年もお世話になった・・・特定の先生に個人的にプレゼントをしたいと思うこともあるでしょう。
個人的にプレゼントをしても良いかは、先生の意思ではなく園の方針に従いましょう。
シンプルに
- プレゼントは受け取らないという方針の場合は、個人的にもプレゼントNG
- 特にプレゼントに関する方針がない保育園では、個人的なプレゼントも大歓迎
という決め方でOKです。
プレゼントNGの保育園でこっそりプレゼントをしてしまうと、受け取った先生が困ってしまいます。
プレゼントNGの保育園でなければ、先生たちはプレゼントをとっても喜んでいますよ。
先生が個人的にもらって嬉しかったプレゼント【予算2,000円以上】

エプロン
保育園の先生の必須アイテムがエプロンです。
保育士が求めるエプロンは家庭用のエプロンと違う点には注意しましょう。
背中で紐を蝶々結びにするタイプや首が紐になっているカフェエプロンは、保育士の仕事には不向きです。
着る先生をイメージして子どもが選んでくれたエプロン、いただいて本当にうれしかったです。
絵本に出てくるキャラクターのエプロンなどは、好きな先生が多いです。
先生たちはそれぞれ好きなキャラクターや色がありますが、子どもが選んでくれたエプロンだったりするとどんなものでも大歓迎です。
キラキラボールペン
花束
やっぱり特別感があります。
お花屋さんが開いている時間に買いに行かなくてもOK、共働きにはありがたいですね。
大型トートバッグ
保育士のバッグはとにかく大きいのです。
筆者のバッグの中身はこんな感じ。
日案や週案などを保管するA4ファイル・持ち帰りの制作物・筆記用具・糊やテープなどの制作用具一式・楽譜2冊・水筒・ハンドクリームなどの身の回り品・ジャージなど衣類、などなど。
その他、30cm定規など長い物も保育士が良く使うアイテムです。
このため、どの保育士のバッグも大きい!重い!
キャンパス地の丈夫でかつ大容量のバッグはいただくと非常にありがたいですね。
ジッパーが付いているタイプのバッグも使いますが、こんな感じのジッパーなしのシンプルな大容量バッグだとどの保育士も重宝します。
A3以上サイズの制作物も入れられるので。
Amazonギフトカード
もらった先生本人が自分で欲しい物を購入できるギフトカード。
せっかくプレゼントを選んでも先生の好みに合うか合わないかはもらう側次第です。
自分で選べるのがいいですね。
ギフトカードというと「ちょっと殺風景?」って感じがちですが、こんな感じでおしゃれなボックスに入ってるとプレゼント感が増しますね。
Amazon内ならどの商品にでも使えますが、カタログも付いているカタログギフト風になっています。
写真入りマグカップ
卒園などお別れのシーンであれば、写真やメッセージ入りのオリジナルマグカップも喜んでもらえます。
写真入りグッズは嬉しいですが、自分の子だけの写真はおすすめしません。

うちの子をいつまでも忘れないで。
という気持ちは良く分かるのですが、保育園の先生はクラス全員、平等に忘れません。
一人だけ忘れるとか一部の子だけよく覚えているとかありません。
想い出の中でもどの子も平等に扱いたいと思っているので、一人の子だけが載っているグッズは使いにくいのは本音です。
卒園などで、クラス全員が載っているようなマグカップやグッズだととっても嬉しいですよ。
先生が個人的にもらって嬉しかったプレゼント【予算0円~2,000円】
現役の保育士として、これまでもらって嬉しかったプレゼントを回想しながら紹介します。
ハンドクリーム(香り抑えめで)
予算的にはハンドクリームは贈る側としても、ちょうどよいプレゼントですよね。
保育士の仕事は、保護者の方が想像するよりも掃除の時間が長い。そして、それらの全てでピューラックス(殺菌消毒剤、ほぼハイターと同じ)を使用。手袋をしていたとしてもめちゃめちゃ手荒れします。
頂く側としても、カバンに入れておけるハンドクリームはありがたいですね。
注意点としては、匂いがきついものよりも無臭に近いくらいのものが良いということです。
保育士は、子どもたちと近い距離でする仕事であるため、匂い付きのハンドクリームをしていると子どもたちに「何かにおいするー」と言われます。
匂いの他、保育園の先生は可愛らしいものが好きなので、こんなハンドクリームにはウケてくれると思います。
キャラクター靴下
理由は単に可愛いものが好きな人が多いのと、子供との距離が縮まるので履いているという理由など様々です。
特に、絵本の主人公たちをモチーフにした靴下は、毎日絵本に接している保育園の先生たちにはウケがいいです。
ボールペン
保育士エプロンの中に必ず入っている物のひとつがボールペン。
電話を受けて「〇〇ちゃん、発熱のため休み」、園長から申し送りを受けて「児童票ファイリングを忘れない」・・などなど。
常にボールペンでメモをしているような気がします。
オフィスでPCとにらめっこの業種とは違い、保育園の先生は子どもや保護者の方とにらめっこ。
すべてがアナログなのです。
ボールペン、いただくととてもありがたいですね。
保育園の先生にプレゼントでボールペンを選ぶなら、黒一色ではなく2色以上をおすすめします。
保育園で記入する書類、この欄は赤字でなどと決まっていることが多く、赤ボールペンも良く使います。
油性ペンセット
保育園の用具室には必ず置いてあるのが油性ペン「マッキー」。
制作物を展示するときのお名前書きにマッキー、お知らせの文章を書くのにマッキー、発表会の子どもの立ち位置をマーキングするのにもマッキー。
何本あっても何色持っていても困らないのがマッキーです。
極細タイプも太字サイズもどちらも良く使います。
マッキー太字タイプ。大文字など掲示物の作成によく使う。
お菓子
王道ですが、お菓子類は嫌いという人が少ない無難な選択でしょう。
実際、量より質で選んでくださるような美味しいお菓子は、みんな喜んで食べています。
ボールペン
ボールペン、保育士の他、給食室の栄養士や調理師も常にポケットに入れています。
保育園の職員なら誰がもらっても困らないのでプチギフトにもおすすめですね。
筆者の場合は、黒・赤・青・シャープペンの4色切り替えのボールペンを使っています。
エコバッグ
エコバッグもいただくととても嬉しいです。
製作物の準備が終わらない場合、自宅に持ち帰って作業することがありますが、図画になるとA3サイズになるので大容量のエコバッグが大活躍です。
保育園の先生たちは「かわいい」が大好きなので、キャラクターもののエコバッグも喜ばれますよ。
お手紙
お金を出して買うものではありませんが、心のこもったお手紙。
これが今までいただいた中で一番うれしかったプレゼントかもしれません。
こんな感じの美しい便せんに綴られていました。
読ませていただいて、また一年頑張ろうと思いました。今でも大切に自宅に保管していますよ。
先生個人へのプレゼントの渡し方
特定の先生に個人的なプレゼントを渡すときは、ちょっとした気遣いが必要です。
先生が退職する場合
退職する先生へのプレゼントなどは、その先生にだけシンプルに「ありがとうございました」と渡せば大丈夫です。
どんなものでも、ちょっとくらい長話しても、周りの職員は最後なのだからと温かく見守ってくれます。
進級時など退職を伴わない場合
進級のタイミングや行事が終わった後など、これからもお世話になる先生に個人的にプレゼントをする場合は、ちょっとだけ気遣いが必要です。

担任のサクラ先生は好きだけど、もう一人のマコト先生の方は仲良くないので好きな先生だけにしよう。
- 「〇〇先生だけですが・・」と一人だけにこっそり渡す
- 複数担任のクラスなのにうち一人にしか渡さない
こんな渡し方は、「あの保護者と何かあったのか?」と他の先生に不審に思われてしまうなど、受け取った先生が困惑する事態になります。
先生がその保育園で働き続ける場合は、複数担任なら担任全員、一人担任のクラスなら担任の先生と園長など、2-3名に同じものをプレゼントするのが無難でしょう。
まとめ
現役の保育士の立場から、個人的にいただいて嬉しかった保護者からのプレゼントを回想しながら紹介してきました。
一方、わざわざお金を払って買わなくても、温かい言葉などをいただくととても嬉しい気持ちになり、明日からも保育を頑張ろうという気持ちになりますよ。
先生への個人的なプレゼントの他、お土産や卒園記念品の選び方については下の記事で詳しく紹介しています。











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