共働きの現役保育士です。
保育園とは子どもと保育士だけの閉じた世界。
日々保育園で勤務している筆者もそう思います。
子どもと保育士とが愛着・信頼関係を築けているために閉じた世界になっているのであれば、保育園選びは大成功ですが、そうでない場合は心配ですよね。
今回は、現役の保育士の立場から”やばい保育園”を見破るための超具体的な方法をお伝えします。
やばい保育園を見破る方法
今回は、保育園に自由に出入りできる立場ではない人でも実行できる方法を紹介します。
園庭など外遊びで先生の態度を見る
天気の良い日は園児たちは園庭や散歩などで外遊びをしています。
外遊びの様子であれば園外からも十分見ることができるため、是非足を運んでみてください。
注意点はあまりにも凝視したり、毎日同じ場所で頻繁にチェックしないことです。
チェック目的で保育園を見ていることがバレてしまいます。
通りすがりを装いながら聞き耳を立てるのがおすすめですよ。
先生と子どもたちとの関わり方はどうですか?
子育て支援イベントで先生と話す
保育園によっては園内に子育て支援室を併設しています。子育て支援室で子どもを遊ばせつつ、保育園の様子を見学するのはおすすめです。
子育て支援室を併設していない園でも、「子育て支援イベント」等の名目で、在園児以外の子どもを対象に工作や園庭開放などを行っていることがあります。
厚生労働省は保育士に地域の子育て支援を強く求めており、各保育園が努力してその要望にイベント開催という形で応えているのです。
園内の子育て支援イベントでは園内に入れる他、先生とも直接コミュニケーションがとれるため機会があれば是非行ってみてください。
資格の有無より有資格者を採用できない理由を聞く
やばい保育園の見分け方として職員が保育士資格を有しているかを確認するという方法があります。
正確には有資格者が多ければ良いのではなく、園児数に対する有資格者の人数が重要です。
また、有資格者が不足しているのであれば、採用できない理由を是非確認してください。
園児数に対する職員の数が多い=手厚い保育=満足度の高い保育
という公式は現役の保育士から見ても真実だと感じます。
どんなに設備が良くても、どんなに先生が優秀でも、手厚さには叶いません。
Googleマップのレビューのコメントを確認する
口コミをどの程度まで信用するかは意見が分かれるところですが、Googleマップのレビューであれば点数ではなくコメントが参考になります。
コメントを参考にする際、注意点は誰が書いたかです。
実際に子どもを通わせている親が書いたコメントは、真実を突いていると筆者は思います。
そのコメントを書いた人が書いた他のレビューを見れば、実際に保育園を利用した上で評価しているのかが分かりますよ。
手作りおもちゃがある保育園は高評価
保育園においてあるおもちゃが100均のものばかりだとがっかりするかもしれません。
でも、実際のところは予算がない保育園が多く、100均一のおもちゃは良く使われています。
是非注目したいのが100均のおもちゃばかりであれば、中に手作りおもちゃが置いてあるかどうかです。
手作りのおもちゃもあるような保育園は、高評価で間違いありません。
手作りおもちゃは紙製だったり見た目は美しくないかもしれませんが、予算がない中、一生懸命、子どもたちが喜ぶ物をと試行錯誤できる保育士がいる保育園であることが分かります。
保育園のことを知りたいと電話で聞く
「貴園に興味があるので、詳しく教えてほしい」と率直に申し出れば、気持ちよく教えてくれることが多いです。
給食やおやつの時間など多忙を極める時間は避けた方が望ましいですが、この保育園に申し込みたいという思いを聞いて不快に思う保育士はいませんよ。
保育園の離職者数を確認する
保育園の離職者数を確認することは難しいですが、やばい保育園を見破るには最も重視すべき指標です。
職員が長く勤められない場合は、必ず理由があります。離職率が高い保育園は雰囲気が悪く、職員同士の仲も良くないことが多いです。
多少、勇気がいりますが保育園見学や電話などでズバリ「ここ数年で離職した方の人数を教えてください」と問うのが一番近道です。
求人サイトで保育士の求人を確認
求人サイトで気になる保育園の求人を確認しましょう。
離職者が多く常に人材不足の保育園では、常に求人を出しています。
ただし、求人サイトでチェックする際、是非広告の登録日・更新日も確認してください。
求人広告を出して採用が順調に決まっているのに広告を取り下げ忘れ、公開されたままになっている場合があります。
新しい更新日の広告があちこちに出続けている場合は、慢性的な人材不足に陥っている可能性が大です。
施設長が保育に知見があるか
保育園の施設長は園長ですが、園長が保育にどれだけ知見があるかも要確認です。
保育士だった人が職歴を積んで園長になった場合は、経営などの知識に多少欠けるところがあるかもしれませんが、子どもを見ることには長けています。
一番、子どもにとって良くないのが保育には何の知見もない経営者が、理事長や施設長として権限だけを有している保育園です。
そのような保育園で働く職員は、現場を全く理解しない施設トップに辟易しており、本当に必要なところに予算が行き渡りません。
保育園見学で施設長を見る機会があるのであれば、施設長が園児に話しかけているのか、園児が施設長に挨拶をしているかなど、園児と施設長との距離感をチェックしましょう。
施設長が笑顔で園児の名前を呼んでいるような保育園であれば大丈夫ですよ。
まとめ
現役の保育士の立場から”やばい保育園”を見破るための超具体的な方法をお伝えしてきました。
保育園の見分け方については、次の記事も参考にしてくださいね。
関連記事をチェックする