共働きの現役保育士です。
お子さんが保育園から帰宅して「きょうねー、コウタ君はななきゅーでねー」「ゆうこ先生はやばんだってー」などと保育園の出来事を話してくれることもあるでしょう。
一方、保育園児から飛び出す用語は、一般的な幼児語でもなく独特で、子どもが何を言っているのかよくわからないことも頻繁にあるのではないでしょうか。
今回は、保育園の先生と保育園児の間では通じる「保育園用語」をたっぷり紹介します。
これを知っておけば、「子どもが話す保育園の話が分からない!」というお悩みが解決するかもしれません。
分かりそうで分からない保育園用語
壁壁ぺったん(かべかべぺったん)
壁を背に一列に座ること。「お壁さん」「かべかべー」などとも言う。
活動の合間などで子どもたちを一度落ち着かせるために保育園の先生たちが発する語。
お山座り(おやますわり)
体育座りのこと。横から見たときに足の形が山のようになっていることからきている。
保育園の先生たちが活動の準備中、園児たちに少し待ってもらいたいときなどに発する語。
オムいち(おむいち)
オムツ一枚のこと。類義語にパンツ一枚、パンツ一丁。使用例「内科検診はオムいちで受けるよ」。
以上児(いじょうじ)
年少・年中・年長クラスの園児を指す用語。類義語に「未満児」。使用例「以上児の発表会は1月です」。
未満児(みまんじ)
年少未満=0歳から2歳児クラスの園児を指す用語。類義語に「以上児」。使用例「未満児の発表会は2月です」。
おててぱっちん
主に0歳1歳児クラスにおいて、いただきますやごちそうさまの挨拶の前に保育士が発する語。「手を合わせましょう」を低年齢児用にアレンジした語。
ななごー(75)
体温が37.5度のこと。使用例「ななごーあるからお家の方にお電話しておこう」類義語「ななにー(37.2)」など。
早番(はやばん)
概ね朝7時~8時30分頃までの勤務時間帯のこと。使用例「今日、◯◯先生は早番だってさ」。類義語に「遅番」。
遅番(おそばん)
概ね夕方6時~8時頃までの勤務時間帯のこと。使用例「今日、◯◯先生は遅番だってさ」。類義語に「早番」。
制作(せいさく)
制作活動の略。廊下などに掲示する作品を園児が作る活動を指す。使用例「制作やるよー」
合同(ごうどう)
合同保育の略。早朝や夕方以降など登園児が少ない時間帯などに行われる異年齢合同保育のこと。使用例「合同に移動するよー」
おいすぎゅっ
椅子から立ち上がったあと、座っていた椅子を机の下に押して入れること。使用例「おいすぎゅっしてからトイレにいくよー」
おゆびいち
指を1の形にの略。人差し指を立て1を作ってもらうときに保育士が発する語。使用例「おゆびいちでノリを指につけるよ」
ワゴン
給食を乗せるワゴンのこと。クラス全員分の食器やおひつなどがキャスター付きワゴンに載せられ各クラスに運ばれることが多い。
年中・年長クラスになると、子どもがワゴンから牛乳等を保育室まで運んでくる役割を担うことも。
おむつくるくるー
おむつのお尻側についているテープを外し、おむつをくるくる巻いてテープで留めること。使用例「おむつくるくるーで捨てるよー」
ぺりぺりー
外靴のマジックテープを剥がすこと。靴の履き方を教える際に用いられる語。使用例「ぺりぺりーが最初だよー」
大きくなったかな
身体測定のこと。保育園では定期的に身体測定をすることが義務付けられている。使用例「大きくなったかなやるよー」
まとめ
保育園の先生と保育園児の間では通じる「保育園用語」を紹介しました。
楽しいことから友達とのケンカなど悲しいことまで、保育園で様々な体験を積んでいる子どもたち。
お子さんの方から保育園での出来事を話してくれるようなら、是非耳を傾けてあげてくださいね。
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