保育士として働きながら、家庭でも子育てをしています。
仕事をしていても、していなくても、子どもがいる毎日は家事・育児に追われて自分の時間がないと感じやすいものですよね。
保育園では、
- 0歳児:保育士1人で3人
- 1・2歳児:保育士1人で6人
を同時に、沐浴・食事介助・トイトレ・着替え・寝かしつけまで行っています。
このため保育園には、
育児や家事を効率化するための「時短ノウハウ」 が自然と蓄積されています。
▶ 入園準備の効率化についてはこちら「入園前にやることまとめ」
この記事では、保育園で実際に行っている方法を家庭向けにアレンジしながら、今日からすぐ使える「時短育児のコツ」を25個紹介します。
✔ 小さな工夫
✔ 道具に頼る方法
✔ 共働き家庭・ワンオペでも使える方法
を中心にまとめています。
子どものお風呂を時短するアイデア
子どもをお風呂に入れるだけでも一苦労。
特に きょうだいがいる家庭では負担が大きくなりがちです。
ここでは、保育園でも実践している「入浴時短」のコツを紹介します。
必要な物を準備しておく
お風呂に入る前に、
- 石鹸
- タオル
- おむつ
- 着替え
をまとめて準備しておきます。
保育園でも、外遊びに出る前に沐浴・着替えの準備を完了させています。
置き場所は毎日同じ場所にするのがポイントです。

おむつとタオルはいつも青いかごの中。
小さい僕でも、お風呂の後は青いかごに行くことは覚えられるよ。
保育園でも外遊びの後に沐浴や着替えをしますが、外遊びに出る前に沐浴用の準備はすべて終えておきますよ。
待つ場所を用意する
ママ・パパが体を洗っている間、子どもが 何もせずに待つのは難しい ものです。
保育園では、常に「待つ場所」を決めています。

アンパンマンのマットの上で待つよ。
バスマットやお風呂マットを敷くだけでも「ここで待つ」という理解につながります。
保育園でも使っているハーフサイズのマット。
家庭でも置き場所に困らない。
おむつ→服の順番を工夫する
お風呂の後にはおむつと服を着せますね。
この服の着せ方の順を変えるだけで、ごくわずかですが効率アップします。
きょうだいで同時に入浴する場合は、
- 2人ともおむつだけ先に着用
- その後、服を順番に着せる
この流れがおすすめです。
入浴直後は体が湿っているため、服が着せにくい=時間がかかります。
▶ 子どものお風呂をもっとラクにしたい方へ
育児が楽になる時短グッズまとめ
お風呂への誘導を時短するアイデア
準備が整っても、そもそもお風呂に来てくれない問題はよくありますよね。
氷で注意を引き付ける
お風呂に子どもたちが大好きな氷を。
小さなおもちゃを入れて凍らせると、さらに効果的です。

泡走り
お風呂の床を石鹸で泡だらけにし、湯船の縁に捕まりながら床の上をひたすら走る・・通称「泡走り」。

お姉ちゃんと泡走りしたー。
石鹸消費は多めですが、誘導効果は抜群です。
入浴剤で色遊び
高価なおもちゃ入りの子供用入浴剤でなくてかまいません。
子供用の入浴剤を1つ用意するより、色々な色が揃った普通の入浴剤がおすすめです。

緑の入浴剤はメロンソーダ、ピンクはいちごジュースとごっこ遊びができます。
本来の入浴剤の使いかたではありませんが、子どもを誘導するという目的には効果抜群。
家事も含めて極限まで時短したい方はこちらを参考にしてください。
トイトレを時短するアイデア
低めの腰掛を使う

床に直接座るより、このような低めの腰掛に座るだけでズボンやおむつ・パンツの着脱がしやすくなります。
腰掛の高さは7センチ程度がベスト。
保育園では牛乳パック(高さ7センチ)を使って手作りしています。
市販品だとこちらは7.1センチなので、ちょうどよい高さですね。
おむつやズボンだけでなく、靴の着脱もしやすくなりますよ。
あえて「お兄さん・お姉さんパンツ」
トイトレパンツやトイトレ用おむつがありますが、トイトレが進みにくい場合があります。
トイトレパンツは吸水性に優れているため、濡れた感覚が得にくいためです。
こんなときは、薄手の普通のパンツに切り替えるのも一つの方法です。

柄は子どもが好きな柄を選びます。
特に女の子用パンツは前と後ろが分かりにくいので、前に小さなリボンなどが付いているパンツがおすすめです。
子どもがご飯をもりもり食べるアイデア
活動量が足りないと食べない
食事前に体を動かすだけで、食欲が大きく変わります。

お散歩の後だから給食がおいしいな。
極力、食事前には身体を動かせるようにしたいところです。
「おいしいな」と食べる真似
「わー、おいしそう。先生がいただいちゃいまーす!」
とスプーンを持って、保育士が大げさな演技で自分の口に運ぶ真似。
自分の食事を取られてしまうのは嫌なのか、食べ始めることも多いです。
大げさな演技がカギです。
小さく切る
味ばかりが食事が進まない原因ではありません。
肉など弾力がある食材は、嚙むのがめんどくさいという理由で食べたがらない子もいます。

お腹は減ってるけど、口を動かすのが疲れるのよ。
スプーンで小さく切ることで食べやすくなることがあります。
汁物を挟む
おかずやご飯は食べないのに、スープはよく食べるという子は多いです。
汁物は食べやすいからですね。
ご飯が進まなくなったなと思ったら、1口2口スープを飲んで切り替えるのもおすすめです。
雨の日・室内遊びを時短するアイデア
0歳からできるシール貼り
自分でシールを剥がして紙に貼るという動作が上手にできるようにならないとシール遊びは難しいと思われがちです。
0歳や1歳でも少し補助すればシール遊びできますよ。
0歳や1歳でも、大人が台紙を折ってシールの端をつまめる状態にすると、子どもが剥がせます。
さらに、大人がシールを剥がし子どものお手々にペタンと貼って、子どもは自分の手から剥がすのもおすすめ。
シールを貼られた感触が得られるので、次は剥がしたい本能が働くのですね。
使うシールは、このように1枚のシールの中に大小が混在しているタイプだと子どもが自分で大きさを選べます。
大きいシールは簡単、小さくなるほど難しいと体感できますね。
丸められなくても粘土遊び
丸められなくても粘土遊びはできます。
丸められなくても、大きな粘土の塊を2つつなげて「電車」と思い思いに遊べますよ。
その場合、粘土は色が付いていることより、このように1色でも十分な量を用意するのがおすすめです。
寒天で感触遊び
後片付けが大変なのですが、感触遊びは保育園でもウケが遊びのひとつです。
絵の具を混ぜた色付き寒天を牛乳パックに作っておきます。

まず、手で寒天崩しを楽しみ、ぐちゃぐちゃに。片付けるときに小さなカップに入れてゼリー作り遊びをします。
その他、小麦粉に水を入れて混ぜて小麦粘土を作る、春雨を水で戻しプルプルした感触を楽しむなどの感触遊びもありますよ。
サインペンでお絵かき
お絵描きするときは太めのサインペンがおすすめです。
サインペンはしっかり着色するので、自分で描けた感触が得られやすいです。
親の体調不良が理由で外出できないときの乗り切り方は、下の記事で紹介しています。
かんしゃく対応を時短するアイデア
たいてい1歳になる前くらいからかんしゃくを起こすようになり、2~4歳になると激しさは最大化。かんしゃくを鎮めるのは一苦労ですね。
まず安全確保 → 切り替え
その子自身の周りから、硬いものやとがったものを遠ざけます。
手先を使う遊びを促す
シール貼りなど手先を使いつつ集中して行える遊びを促します。
紐通し遊びなども良いですね。

紐通しはひたすら紐に穴が開いたパーツを通していくという遊びです。
手先を使う遊びは集中しないとできません。
集中してできる遊びで気持ちを切り替えて、落ち着くことが目的です。
窓の外を見る
室内で癇癪を起したのなら、外の景色などを見てもらいます。ベランダに出るのも良いですね。

いい天気だなー。とか外を見ているうちに気持ちが切り替わる。
クールダウンの時間を与えるために行う「タイムアウト」のために行います。
お水を飲む
水を飲みクールダウンするという目的の他、飲んでいるときは口が閉じるので泣き叫びがストップします。
お手伝いをしてもらう
布巾を取ってきてもらう役など、年齢に応じてできる小さなお手伝いを頼みます。
様子を見る
癇癪が続く場合は、安全を確保した上でしばらく様子を見ます。

散々暴れて気が済みました。
気が済むまで暴れると、自分から皆のところに戻れる子もいます。
止まらない癇癪、子育てに限界を感じたときにできる他の対策についてはこちらです。
▶楽になるためにできること15案
家事を時短するアイデア
保育園では、80人園児がいたら職員の分も含め100名ほどの皿を洗います。
全クラスが給食を食べ終わるのが12時過ぎでおやつが3時。
調理室では、たった3時間で100名分の茶碗・小鉢・お椀・カップ・箸やスプーンに、鍋やフライパンなどを洗い終え、さらに100名分の3時のおやつを作り、調理室内の清掃を終わらせます。
保育室内でも1歳児クラスなら30分程度の間に、1人で6人分の配膳・消毒などの食事準備・食事介助・片付け・就寝準備を終わらせます。
驚異的なスピードじゃないですか?
保育園でも、あらゆる方法で環境整備を効率化していますよ。
食洗機で一気に時間カット
子どもはスプーンをすぐ落とす、アンパンマンのコップじゃなきゃ嫌だと駄々をこねる・・
食事が終わる頃には洗い物の山ですよね。
保育園でも食洗器があるからこそ大人数の給食やおやつを時間内に提供できています。
道具に頼るなら1日30分は時間が浮く、食洗器は一押しです。
洗剤を厳選する
保育園でもやっている効率化の方法として、家電以外の例では洗剤を厳選するというのがあります。
保育室の手洗い所付近に必ず置いてあるのが、クリームクレンザー「ジフ」です。
水ぶきで取れない汚れは何でもジフです。
子育ての時短に本当に役立つ便利グッズ
乳児用ミルク作りを時短するアイデア
ウォーターサーバーを導入する
「湯を沸かす」という工程を完全に省けるため、夜間授乳・共働き家庭との相性が非常に良いです。
この湯沸かしという時間を完全カットできるのがウォーターサーバーです。
以下の記事でウォーターサーバーの実際の使用感・注意点を解説していますので参考にしてくださいね。
自動調乳器を導入する
粉ミルクの調乳に特化し、粉ミルクの計量からお湯の管理まで完全自動で行える自動調乳器が登場しています。
ボタン一つ押すだけで、適温・適量のミルクが出てくるという優れものです。
ミルク自動調乳器について詳しくは、下の記事で詳しく比較しています。
保冷剤で冷ます
お湯で粉ミルクを溶かしたとして、体温程度の温度に冷ますという工程に時間がかかります。
水道水と保冷剤を入れたステンレス製の入れ物に、哺乳瓶を差し込んで冷ますと時短しますよ。
その他、ミルク作りを時短する方法については下の記事で詳しく紹介しています。
お金で時間を買う|子育てサブスクという選択肢
共働きで子育てをしていると、
・毎日が時間との戦い
・全部自分でやろうとすると必ずどこかが破綻する
という状況に直面します。
その中で、近年増えているのが「お金で時間を買う」という考え方です。
代表的なのが、子育て向けのサブスクサービス。
おもちゃ・食事・家事・絵本などを「所有する」「毎回考える」負担を減らし、必要な期間だけプロや仕組みに任せることで、親の時間と心の余裕を生み出します。
実際、保育士として保護者の方と会話する中で、「うちは物を買わないで、サブスクにしているんです」とおっしゃる方が増えてきていると感じます。
共働き家庭に本当に役立つ子育てサブスクまとめ
サブスクが便利そうだと思っても、「どんなサブスクがあるの?」と迷う方も多いと思います。
そこで、現役保育士の視点で子育てを本当に楽にするサブスクだけを
ジャンル別にまとめました。
▶︎ 共働き家庭におすすめの「子育てサブスク」一覧はこちら
まとめ
保育園には、限られた時間で多くの子どもを見るための「時短の知恵」 が詰まっています。
すべてを完璧にやろうとしなくて大丈夫。
道具に頼り、手を抜けるところは抜いてください。
その他、共働きの子育てを時短するためにできることについては、下の記事でも紹介しています。
是非、参考にしてみてくださいね。
また、入園後に「やっぱり必要だった」保育園グッズ一覧はこちらです。
















