保育士として働いています。
保育園では、1歳児で6人につき保育士1人(今後5人に1人へ改正予定)、3歳児では15人につき1人と、少ない人数の保育士で多くの子どもたちを保育しています。
「どうしてそんな人数を見られるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
その理由のひとつが、徹底されたスケジュールとルーティーンです。
この記事では、園児80名規模の保育園を例に
- 1日のスケジュール
- 年間スケジュール
- 集団生活が成り立つ理由
を、現役保育士の視点でわかりやすく解説します。
「実際の保育園生活が知りたい」という方は、まずこの記事を読めば全体像がつかめます。
保育園の1日のスケジュール
0歳児クラスから5歳児クラスまで、活動内容は様々ですが、共通しているスケジュールは次のとおりです。
7:00 登園(視診・検温・異年齢の合同保育)
登園したらまず検温と視診を行います。
これは健康状態の確認と、傷がある場合、家庭でできたのか園で保育中にできたものかを明確にするためでもあります。
その後は自由遊び。朝は異年齢で過ごす「合同保育」が多く、自然と他年齢との関わりが生まれます。
8:00 トイレ(おむつ交換)
特に、1歳から3歳くらいのトイトレ中の子が多いクラスは、トイレの時間を決めて便座に座る練習をします。
8:50 合同保育終了
遊んでいたおもちゃなどを片付けます。
9:00 各クラスに移動
合同保育を終え、自分のクラスに移動すると手洗いやトイレなどの身支度を行います。
2歳児クラス以降になると自分で椅子を取ってきて自分の席に置き、座るといった活動も始まります。
9:05 朝の会
朝の会の流れ
- 今日の予定など先生の話を聞く
- 朝の歌
- 朝のごあいさつ
- 季節の歌
- 出欠
朝の歌を歌うか歌わないかは、保育園によっても年齢によっても異なります。
9:10 朝おやつ(0歳から2歳児クラス)
3歳児クラスに上がる前には、朝おやつが牛乳のみになったりと徐々に減っていきます。
9:20 主活動準備
トイレ、帽子を被るなど
9:30 主活動(お散歩・制作・室内あそびなど)
主活動の内容は天候や欠席者の状況に応じて変わります。
天候が良ければ、短時間でも園庭や外に出て遊ぶ機会を設けます。
10:40 かたづけ(トイレ・着替え)
何時に片付け始めるのかは年齢に寄って違います。
11:10 給食準備(配膳、消毒)
年中・年長さんになると配膳を子どもたち自身で行う保育園もあります。
子どもは配膳をしない保育園でも、お箸を出したりお茶を汲んだりと自分たちでできることに取り組みます。
11:15 いただきます
給食の歌→いただきますの挨拶→食事
給食の食べ方は保育園によって様々です。
野菜を食べてもらうため、低年齢のうちはサラダなどを先に出して食べてからお肉やご飯を食べるようにすることもあります。
11:40 ごちそうさま
「おかわりは長い針7まで(11:35まで)ね」など予め終わりの時間を予告してからいただきますをする場合も多い。

年長さんになると、就学に向け、小学校の給食の時間に合わせて食べ終える練習もするよ。
11:45 トイレ
11:50 本読み
午睡に入る前に読み聞かせ。おやすみのご挨拶
12:00 午睡
トイレが近い子などは途中で起こしトイレを促すことも。
年中・年長組は1時くらいまで静かに室内遊びした後に寝ます。
14:45 目覚め
布団片付け
15:00 トイレ、検温、手洗い
15:20 おやつ
15:45 帰りの会
今日やったことなど振り返り→サヨナラの歌→ご挨拶→カバンをしまう
0-1歳児は帰りのお支度をできないけど、2歳児クラスから、鞄をラックに掛けに行くなどできることは自分で行います。

3歳児クラスの僕は、自分で連絡帳を鞄に入れることができるよ。
自分の名前が読めないお友達も、文字の形で自分の連絡帳と分かるみたい。
15:55 トイレ
16:00 順次降園、合同保育
18:00 延長保育
補食を食べる
▶年齢別の詳しいスケジュールはこちら
年齢ごとの違いを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
保育園生活は「ルーティーン」で成り立っている
保育園では多少スケジュール変更があっても、
・朝の会
・給食
・午睡
・帰りの会
といった基本の流れはほぼ変わりません。
これは、子どもたちが見通しを持って行動できるようにするためです。
さらに重要なのが、すべての行動に細かい手順があることです。
例:トイレの流れ
- 上履きを自分のロッカーの前に脱ぐ
- トイレの入口に並ぶ
- トイレ用スリッパを履く
- 用を足す
- スリッパを脱ぐ
- 教室に戻り上履きを履く
- トイレが終わった子は壁際に体育座りで座る
こうした手順を毎日繰り返すことで、子どもたちは自然と集団行動ができるようになります。
その結果、少ない保育士でも多くの子どもを安全に保育できるのです。
保育園の年間スケジュール
行事は園によって大きく異なりますが、一般的な例を紹介します。
年間行事(例)
4月:入園式・進級式
5月:子どもの日・保育参観
6月:父の日・遠足
7月:七夕・プール・夏祭り
9月:遠足
10月:運動会・芋掘り
11月:七五三
12月:クリスマス会
1月:お正月遊び
2月:節分・発表会
3月:ひな祭り・卒園式
毎月ある行事
毎月行う行事:お誕生日会、身体測定、避難訓練

身体測定のことを先生たちは「”大きくなったかな”しよう」って呼んでるよ。

避難訓練、最初は泣いていたけど慣れてきた。
毎月やっているからね。
保育園ごとに異なる行事
筆者の保育園では上記のうち、お泊り保育とお餅つきは行っていません。
その代わりに、保育参観が年間1回ではなく、秋にも給食の試食会も兼ねた参観会が行われていますよ。

試食会では子どもと同じ食事が試食できることはもちろん、食べるまでの流れを知ることができるのが良いですね。
家では食事毎の手指消毒まではしないけど、保育園では必ずしているのね。
行事は保育園によって内容が全く異なります。保護者参加型の行事もありますが、数は保育園によって違います。
年間行事については、入園説明会などで入園前に確認することをおすすめしますよ。


まとめ
保育園のスケジュールは
- 1日の流れ(ルーティーン)
- 年間行事
の2つで成り立っています。
そしてその根底にあるのが、「子どもが集団で安全に生活するための仕組み」です。
園によって違いもあるため、気になる点は遠慮せず保育士に聞いてみましょう。
未就学児の育児と仕事の両立は簡単ではありません。
以下の記事では、家事・育児をラクにする時短術をまとめています。




