保育園における不適切保育に関する報道が増え、「実際にどのような事例が起きているのかを一覧で知りたい」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これまでに報道・行政発表された不適切保育に関するニュースや事例を、年別に整理してまとめています。
筆者は保育士として働いていますが、本ページでは特定の園や個人を断定的に評価することはせず、公表されている事実情報を中心に紹介しています。
不適切保育の全体像を把握するための参考資料としてご覧ください。
不適切保育とは
不適切保育の定義は、 文字どおり不適切な保育のことです。
子どもを身体的または心理的に脅かしたり、傷つけたりする保育のことを言います。
行事や指導の受け止め方についても、時代や家庭の価値観によって判断が分かれるケースがあります。
不適切保育かどうかは時代背景により判断が変わるものですね。
なお、不適切保育の判断基準は時代背景や行政方針によって変化するため、
本記事では一般的な考え方として紹介しています。
不適切保育事例・ニュース一覧
以下は、不適切保育として報道・行政指導が行われた事例の一覧です。
個別事案の詳細や背景は地域・園ごとに異なるため、全体傾向を把握する目的での参照としてご覧ください。
2025年11月21日:<徳島県佐那河内村>30件の不適切保育認定も保護者の要望書により処分軽減の背景
2025年10月20日:<福岡県田川市>保育士14人のうち10人が虐待に関わる 殴る・つねる
2025年10月5日:<香川県高松市>24時間運営の保育園で1歳の男の子の頭にアザ
2025年10月10日:<高知県東洋町>公立保育園で不適切保育3件 鬼の部屋に連れて行く
2025年10月10日:<東京都新宿区>園児の頭たたく不適切保育過去には8名の大量退職も
2025年9月9日:<兵庫県加古川市>6歳女児にわいせつ行為で21歳保育士を逮捕
2025年8月27日:虐待を発見した保育園職員に通報義務2025年10月から施行
2025年8月25日:<東京都世田谷区>保育士に押し倒され園児が前歯2本折る私立認可保育園で
2025年8月21日:<福岡県田川市>園児の頬や頭を叩く不適切保育 保育士を懲戒解雇
2025年8月19日:<沖縄県糸満市>保育士が自身のSNSに園児の写真を載せ市に通報される
2025年7月15日:<沖縄県うるま市>叩く・足を払う・足で小突いて起こすなどの不適切保育
2025年7月9日:<千葉県船橋市>市内保育所で叩く・ご飯を押し込むなどの虐待 園名は公表せず
2025年07月15日:<千葉県船橋市>Milky WayInternational Nursery下総中山校にて不適切保育も詳細不明
2025年07月15日:<大阪府大阪市>くらいす保育園において施設長による不適切保育も詳細不明
2025年7月9日:<千葉県旭市>2歳児の胸ぐらつかむ傷害容疑で保育士逮捕
2025年7月8日:<東京都中央区>認可保育園の保育士による虐待が疑われる不適切保育の事案が発生
2025年7月3日:<京都府宇治市>市立保育所において厳しい言葉がけや対応をする不適切保育
2025年4月9日:<東京都中野区>区立保育園で不適切保育 園から警察に相談で発覚
2025年4月2日:<千葉県四街道市>学童保育で大声での叱責と本で頭を叩く行為
2025年4月16日:<栃木県宇都宮市>認可保育園で不適切保育 鍵かけて閉じ込め
2025年3月4日:<東京都江戸川区>主任による宙吊りや押し倒しなどの不適切保育
2025年2月20日:<神奈川県大和市>園長が逆さ吊りや足蹴にするなどの暴力
2024年12月26日:<宮城県仙台市>保育士が確保できず認可保育所が行政処分に
2023年10月23日:愛知県名古屋市>給食に2時間・吐くまで食べさせる 名古屋市が保育園に改善勧告
2019年2月15日:<福岡県福岡市>18年間に計13件の不適切な保育も改善されず
2023年10月23日:<神奈川県横浜市>乳児に1人でミルク飲ませる不適切保育5件 認可園に行政指導
2023年10月12日:<大阪府寝屋川市>保育園長が「ご飯あげへんで」など不適切発言
日付は不適切保育が認定され、指導された日もしくは報道された日です。
不適切保育が不安な方は、入園前に確認できる保育園選びのポイントも参考になります。
不適切保育チェックリスト
不適切保育の事例を知るだけでなく、日常の保育や家庭での関わりを振り返る視点として、以下のチェックリストも参考になります。
不適切保育にはどのような行為があるのか、参考になるのが全国保育士会が保育士向けに公開しているセルフチェックリストです。
保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト(全国保育士会)
このリストの中では次のようなかかわりが不適切であると定義されています。
「良くない」と考えられるかかわり
(1)子ども一人ひとりの人格を尊重しないかかわり
(2)物事を強要するようなかかわり・脅迫的な言葉がけ
(3)罰を与える・乱暴なかかわり
(4)一人ひとりの子どもの育ちや家庭環境を考慮しないかかわり
(5)差別的なかかわり
保育園を評価するときはもちろん、家庭保育においても自身が不適切な行為をしていないか振り返る材料になるので、是非リストをチェックしてみてください。
まとめ
保育士として昨今の不適切保育の処分事例を見て思うことは、「保育士全員をひとくくりにして見ないで」ということです。
不適切保育が横行している保育園というのは、行政や運営会社からの圧力や家庭の問題なども複雑に絡み合って、保育園自身や保育士個人では解決できない闇を抱えているように見えます。
筆者個人としては、今後も一人の保育士として、子どもたちが楽しく保育園に通えるよう工夫しながら保育を続けるだけと考えています。
本記事が、不適切保育について冷静に情報を整理し、保護者の方が判断する際の材料の一つになれば幸いです。
不適切保育の他、保育園での事故や事件については、下の記事で事例をまとめています。
合わせて参考にしてくださいね。




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