保育園における不適切保育に関する報道が増え、「実際にどのような事例が起きているのかを一覧で知りたい」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これまでに報道・行政発表された不適切保育に関するニュースや事例を、年別に整理してまとめています。
筆者は保育士として働いていますが、本ページでは特定の園や個人を断定的に評価することはせず、公表されている事実情報を中心に紹介しています。
不適切保育の全体像を把握するための参考資料としてご覧ください。
不適切保育とは
不適切保育の定義は、 文字どおり不適切な保育のことです。
子どもを身体的または心理的に脅かしたり、傷つけたりする保育のことを言います。
行事や指導の受け止め方についても、時代や家庭の価値観によって判断が分かれるケースがあります。
不適切保育かどうかは時代背景により判断が変わるものですね。
なお、不適切保育の判断基準は時代背景や行政方針によって変化するため、
本記事では一般的な考え方として紹介しています。
不適切保育事例・ニュース一覧
以下は、不適切保育として報道・行政指導が行われた事例の一覧です。
個別事案の詳細や背景は地域・園ごとに異なるため、全体傾向を把握する目的での参照としてご覧ください。
2025年11月21日:保育園での不適切保育が報道|保護者が寛大な処分を求めた事例から考える現役保育士の視点
2025年10月20日:保育園で不適切保育が報道|2025年10月の事例から考える現役保育士の視点
2025年10月5日:保育園で不適切保育が報道|24時間保育所の事例から考える現役保育士の視点
2025年10月10日:保育園で不適切保育が報道|検証に時間をかけた事例から考える現役保育士の視点
2025年10月10日:保育園で不適切保育が報道|大量離職を伴う事例から考える現役保育士の視点
2025年9月9日:保育園で不適切保育が報道|わいせつで逮捕の事例から考える現役保育士の視点
2025年8月27日:虐待を発見した保育園職員に通報義務2025年10月から施行
2025年8月25日:保育園で不適切行為が報道|2025年9月の事例から考える現役保育士の視点
2025年8月21日:保育園で不適切保育が報道|保育士が懲戒解雇の事例から考える現役保育士の視点
2025年8月19日:保育園での事件が報道|保育士が自身のSNSに園児の写真を載せた事例から考える現役保育士の視点
2025年7月15日:<沖縄県うるま市>叩く・足を払う・足で小突いて起こすなどの不適切保育
2025年7月9日:保育園で不適切保育が報道|2025年7月の事例から考える現役保育士の視点
2025年07月15日:保育園での不適切保育が報道|英語保育園における2025年7月の事例から考える現役保育士の視点
2025年07月15日:保育園で不適切保育が報道|企業主導型保育施設での事例から考える現役保育士の視点
2025年7月9日:保育園で不適切保育が報道|傷害容疑として処理された事例から考える現役保育士の視点
2025年7月8日:保育園で不適切保育が報道|2025年7月認可保育園での事例から考える現役保育士の視点
2025年7月3日:保育園での不適切保育が報道|2025年7月の事例から考える現役保育士の視点
2025年4月9日:保育園での不適切保育が報道|園から警察に相談で発覚の事例から考える現役保育士の視点
2025年4月2日:学童保育での不適切保育が報道|2025年4月の事例から考える現役保育士の視点
2025年4月16日:保育園で不適切保育が報道|2025年4月の事例から考える現役保育士の視点
2025年3月4日:主任による宙吊りや押し倒しなどの不適切保育
2025年2月20日:園長が逆さ吊りや足蹴にするなどの暴力
2024年12月26日:保育士が確保できず認可保育所が行政処分に
2023年10月23日:給食に2時間・吐くまで食べさせる 名古屋市が保育園に改善勧告
2019年2月15日:18年間に計13件の不適切な保育も改善されず
2023年10月23日:乳児に1人でミルク飲ませる不適切保育5件 認可園に行政指導
2023年10月12日:保育園長が「ご飯あげへんで」など不適切発言
日付は不適切保育が認定され、指導された日もしくは報道された日です。
不適切保育チェックリスト
不適切保育の事例を知るだけでなく、日常の保育や家庭での関わりを振り返る視点として、以下のチェックリストも参考になります。
不適切保育にはどのような行為があるのか、参考になるのが全国保育士会が保育士向けに公開しているセルフチェックリストです。
保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト(全国保育士会)
このリストの中では次のようなかかわりが不適切であると定義されています。
「良くない」と考えられるかかわり
(1)子ども一人ひとりの人格を尊重しないかかわり
(2)物事を強要するようなかかわり・脅迫的な言葉がけ
(3)罰を与える・乱暴なかかわり
(4)一人ひとりの子どもの育ちや家庭環境を考慮しないかかわり
(5)差別的なかかわり
保育園を評価するときはもちろん、家庭保育においても自身が不適切な行為をしていないか振り返る材料になるので、是非リストをチェックしてみてください。
不適切保育が報道される背景(一般論)
不適切保育として報じられる事例の多くには、保育環境の構造的な要因が影響していることが読み取れます。
たとえば、
- 人手不足による過重労働
- 経験の浅い保育者への負担
- 園内の意思疎通不足
などが、複合的に絡んでいるケースが少なくありません。
これは、ある一つの園だけの特徴ではなく、業界全体に共通して見られる背景として理解されています。
保護者の不安を現役保育士の立場から整理すると
※以下は、特定の園や今回の事案を評価・推測するものではなく、保育業界を見てきた立場から整理した一般的な視点です。
報道を見て多くの保護者が感じるのは、
- 「うちの子は大丈夫だろうか」
- 「他の園でも起きているのではないか」
といった不安です。
こうした感情は自然な反応ですが、感情だけで判断を急ぐと誤解や不必要なストレスにつながることがあります。
大切なのは、「感情」と「事実」を分けて考えることです。
感情と事実の切り分け方
不安や恐怖は、強い言葉や映像によって増幅されがちです。
しかし、報道されている情報は「特定の事象」であり、それがすべての園や保育者を表しているわけではありません。
まずは、以下を整理してみましょう。
- 報道された内容と自分の園との違い
- 目の前の子どもの普段の様子
- 園との日ごろのコミュニケーション
これらを確認することで、「感情的反応」から少し距離を置き、冷静に考える材料が得られます。
ニュースを見たあとの「安全な次の一手」
まとめ|すべての園が危険ではない
保育園には、日々丁寧に保育を行い、子ども一人ひとりと向き合っている園も多数あります。
決して今回の報道だけで、すべての園を評価してしまう必要はありません。
普段の子どもの様子や、園とのコミュニケーションを通じて、安心できる材料を一つずつ積み上げていくことが大切です。
不適切保育の他、保育園での事故や事件については、下の記事で事例をまとめています。
合わせて参考にしてくださいね。
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