保育園に入園するには、保活や入園準備というステップが必要です。
とはいえ、
- いつ何をすればいいのか分からない
- 何から手をつければいいのか迷う
- 入園後に「これ、先に知っておきたかった」と後悔したくない
と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、現役保育士の視点から、保活〜園見学・説明会〜内定後〜入園後までを時系列で整理し、「今の状況で、何をやればいいのか」が一目で分かるようにまとめました。
入園準備全体の流れを把握するための“地図”として活用してください。
これから保活を始める方も、すでに内定が出ている方も、今の自分に必要な準備を確認するために、ぜひ参考にしてくださいね。
保育園の入園準備はいつから始める?

保育園の入園準備はいつから始めればいいの?
これは多くの保護者の方が感じる疑問です。
結論から言うと、入園準備に“明確な開始日”はありません。
一方、周りと比べて
- 何から手をつければいいか分からない
- 周りより遅れている気がして焦る
- 後から「これも必要だったの?」と慌てる
といった状態になりやすいのも事実です。
入園準備には流れがあるものの、たどる道は家庭により違いがあるため人と違うと焦る必要はありません。
「保活」とは

多くの方が「入園準備=内定後に始めるもの」と思いがちですが、実は入園準備は 保活の段階から少しずつ始まっています。
- どんな園が家庭に合いそうか
- 見学では何を見ておくと後悔しにくいか
- 入園後の生活をイメージできているか
こうした視点を持っておくことも、立派な入園準備です。
内定はどのように出る?
まずは「内定がいつ・どんな形で出るのか」を理解しておきましょう。
認可・認証保育園(自治体経由)
- 申し込みは自治体
- 内定通知は1月下旬〜2月上旬が一般的
- 通知方法
・自治体のオンラインシステム
・郵送 - その後、園から「入園説明会の案内」が届く
- 準備期間:1〜2ヶ月
特徴
- 準備期間は比較的余裕がある
- 説明会で具体的な持ち物が確定する
認可外(企業主導型含む)
- 園に直接申し込み
- 見学→仮申し込み→数日以内に返事、という園が多い
- 内定は随時(翌週入園などもある)
特徴
- 準備期間が短い
- 説明会がない園もある(面談のみ)
保活の初めにしておきたいチェック(5つ)
保活をはじめようと思ったらまずしておきたいことが5つあります。
✓「保育園に通いたいのか」を自問自答する
保活の前に「そもそも保育園に通いたいのか」を自問自答してみてください。
「保育園に預けるのが家族にとって最良の選択である」かを自分に問うことが入園後の安定につながります。
▶保育士目線で後悔しにくい園選びの考え方はこちら
✓「分からないのが普通」と思っておく
初めての保育園入園では、分からないことが多くて当たり前です。
- 後から追加で準備するものが出る
- 園に通い始めてからやり方が変わる
こうしたこともよくあります。
「あとから調整すればいい」と思っておくことも、大切な入園準備のひとつです。
✓ 通園・送迎の現実的な動線を考えておく
- 雨の日や体調不良時の送迎はどうするか
- 仕事復帰後の1日の流れに無理がないか
頭の中で一度シミュレーションしておくだけでも十分です。
✓ 様々な保育園に関心を寄せる
中に入らなくてもそばを通り過ぎれば、その園の雰囲気を肌で感じることができます。
候補ではない保育園でも関心を寄せておくと、保育園により差があることが体感できるはずです。
✓ 入園後の生活リズムをイメージしておく
- 朝は何時に起きる必要があるか
- 帰宅後の流れはどうなるか
保活中から完璧に整える必要はありませんが、イメージしておくこと自体が準備になります。
保育園見学・説明会で候補を絞る

保活が進むと、保育園見学会や説明会への参加といった活動に入ります。
見学会の予約にはコツがある
在園児の保育のことで頭が一杯で、保育園見学の運営は最小限の人員で行いたいというのが、現場の保育士たちの本音です。
このため、保育園見学会の予約にはちょっとしたコツが必要です。
▶申し込み電話に失敗!見学しないで保育園を知る方法
見学前に準備しておきたいこと
保育園見学会の予約を取ることに必死になるあまり、参加することが目的になっている方もいます。
見学会前にちょっとした準備をしておくと、有意義な時間に変わりますよ。
- 園の基本情報(場所・年齢・定員)を確認しておく
- 家庭で大切にしたいポイントを1〜2個決めておく
マナーと気遣いが鍵「保育園見学」
保育園見学会や説明会は、園内に入れる貴重な機会ですが、見学会だけですべてを知ろうとするのは得策ではありません。
「気付きを得られれば吉」という機会ととらえ、ゆったりとした気持ちで臨むのが正解です。
入園申し込みをする
見学後・申込み前に意識したいこと
見学後は「良かった・微妙だった」など感覚的な印象だけでなく、なぜそう感じたのかを簡単に言語化しておくと、後で比較しやすくなります。
「良かった・微妙だった」など見学会で受けた印象は正解です。
その感覚を信じて保育園選びを進めてくださいね。
どの園に決まっても困らない準備を
認可保育園の内定は、多くの自治体で家庭状況を点数化して決まる仕組みになっています。
- 保護者の就労状況
- きょうだいの有無
- 家庭の事情(ひとり親など)
などを総合的に見て調整されるため、「早く申し込んだ順」「先着順」というわけではありません。
そのため、保活中は「どの園に入れるか」だけでなく、「どの園に通うことになっても困らない準備」を意識しておくと安心です。
完璧を目指す必要はありません。
「知っておいてよかった」と思えるポイントを、少しずつ押さえていきましょう。
内定・入園が決まったらやる入園準備の流れ
入園準備は「説明会準備→書類 → 持ち物 → 名前つけ → 慣らし保育」の順で進める
保育園の内定が出ると、やることが一気に増えます。
ですが、順番を間違えなければ、入園準備はそこまで大変ではありません。
この順番にするだけで驚くほどスムーズになります。
- 入園説明会に備える
- 提出書類を仕上げる(優先度高)
- 必要な持ち物をそろえる
- 名前つけを進める
- 慣らし保育
入園前にやるべき準備(おすすめ順)
ここからは、保育士の視点で「迷わず進められる順番」で整理していきます。
入園説明会に備える
認可保育園の場合だと、行政からの内定通知を受け取るとほぼ同時に、入園する保育園から入園説明会の案内が届くはずです。
多くの場合は、封書やメールなどですが、説明会までの日数がない場合は電話連絡である場合があります。
指定された日時に保育園に出向きましょう。
入園説明会で個人面談も行うという保育園もあります。
その場合は、家庭と保育園とで無理なく接続を行うため、家庭での様子を聞かれますよ。

説明会で個人面談する保育園では、先生たちは僕らの様子を見ているからね。
僕らも一緒に説明会に連れて行ってな。
また、面談の場で慣らし保育のスケジュールを決める保育園もあります。
このため、入園月の勤務予定スケジュールを見通した上で入園説明会に参加するとスムーズです。
提出書類をそろえる(入園説明会後)
提出書類は園によって異なりますが、一般的に以下が含まれます。
提出書類のフォーマットは、入園説明会で配布されることが多いです。
主な書類
- 入園児童票(生活リズム・アレルギーなど)
- 健康診断票
- 緊急連絡先
- 登園許可証(病気の時用なのですぐには使わない)
- 家庭環境に関する書類
- 予防接種履歴
入園説明会当日に個人面談も行う保育園の場合は、説明会の場で家庭環境に関する書類を書くよう案内がある場合があります。
家庭環境に関する書類の内容は、どんな遊びが好きか・食事や排せつの時間・就寝時間・食事の様子などです。

行政での申し込み時に似たような書類を書いたよって思うかもしれないけど、実際に保育する先生たちが自分の目で私たちの様子を観察するために必要な情報ということだね。

先生たちは行政担当者から聞いた情報を鵜呑みにはしないってことだな。
面談の担当保育士が記入済みの書類を見て、質問をしていきますよ。
なぜ「書類が最優先」なのか?
健康診断や勤務先情報の記入など、自分一人で仕上げることが難しい書類が多いからです。
保育園の指定医で健康診断を受けようとするも、予約が取れずに期限内に健康診断の証明書が受け取れなかったというのはあるあるです。
入園前健康診断を受けずに入園することはできないので、要注意。
書類作成のコツ(保育士目線)
- 生活リズムや食事の内容は“普段どおり”書くこと
(盛る必要なし。入園すれば家庭からの報告と様子が違うと保育士は分かります。) - アレルギーは少しでも疑いがあれば必ず記入
(父母にアレルギーがある場合も知らせてください。) - 食事・睡眠のクセは細かく書くほど保育士が助かる
(野菜だけ全く食べないなども、全然OK。一緒に対策を考えていきましょう。)
必要な持ち物をそろえる(購入)
健康診断の予約など、“他の人に依頼する準備”が終わったら、入園に必要な持ち物の購入に取りかかりましょう。
保育園の持ち物は、園ごとのルール(素材・形・枚数)が細かく決まっている場合も多く、最初は少し戸惑うかもしれません。

タオルのサイズは30センチ四方とか、指定細かすぎない?
理由が分からん。
私は現役保育士として毎年数十組の入園準備を見てきましたが、保護者の方が迷いやすいポイントはほぼ共通しています。
そこで、まずは「どんな物を、どれくらい用意すれば良いか」を一覧で理解しておくことで、 買い忘れ・買いすぎ を防ぐことができます。
現役保育士が実際に買ってよかった物・園で役立つ物
保育士としての経験と、わが子の入園準備の両方を踏まえ、「これは本当に使った」「園で便利だった」 と感じたアイテムを下の記事で詳しく紹介しています。
入園準備で実際に買ったもの一覧

保育園の持ち物を揃える前に確認したい注意点はこちらで詳しく紹介しています。
何をどれくらいそろえる?
ここでは、選び方よりも 「必要量の目安」 に絞ってご紹介します。
主要な入園準備品(0〜2歳児向けの一般例)
- 着替えの服(Tシャツ・ズボン):各5〜7セット
- 食事用エプロン:3〜5枚
- よだれかけ:必要な子は 2〜4枚
- お昼寝布団またはコットシーツ:園の指定に合わせて
- 手口拭きタオル:3〜5枚
- おむつ:1パック(パックごと保育園保管またはなくなった枚数だけを補充)
- おしりふき:1〜2個
- パジャマ(必要な園のみ):1〜2組
- 外遊び帽子:園が指定の場合もあり
- 汚れ物袋:数枚
園で使いやすいTシャツの選び方はこちら
昼寝用の布団を選ぶときの注意点
保育園用ズボンの失敗しない選び方
園によって多少の違いがあるので、あくまで“平均的な目安”として活用してください。

入園直後は慣らし保育で短時間保育だから、「一気に全部購入する必要はありませんよ」って先生が説明していたよ。
名前つけを進める
持ち物の購入と同じくらい時間がかかるのが 名前つけ。
特に0〜1歳児クラスはおむつなど、とにかく記名箇所が多いため、早めに手をつけるのがおすすめです。
名前つけのコツ
洗濯するものには、”ノンアイロンお名前シール”か“布用お名前スタンプ”が時短の最強アイテム。
おむつには、大型お名前スタンプまたはおむつ用油性ペンが最適。

保育園には、同じ服やおむつのお友達がいっぱいいるからね。
私のだって分かるようにお願いね。
何で名前付けするかついては、下の記事で詳しく解説しています。
▶保育士が教える「失敗しない名前つけ」完全ガイド
一度に全部そろえなくて大丈夫
園から配布される「準備物リスト」は、園生活で最終的に必要になるものをまとめた一覧であることがほとんどです。
そのため、
- 初日から毎日必ず使うもの
- 数週間〜数か月後に使い始めるもの
- 園の生活リズムが分かってから判断できるもの
が すべて一緒に書かれている ことも珍しくありません。
その結果、

こんなにたくさん、一度にそろえないといけないの?
入園前から出費が重なってつらい…
と感じてしまう保護者の方も多いです。
園から「指定されたもの」は必ず使います
まず大前提として、
- 園から明確に指定されたもの
- 「〇枚必要」「〇サイズ」と書かれているもの
は、必ず園生活で使います。
これは「買ったけど使わなかった」という類のものではありません。
入園後に様子を見て揃えても間に合う物がある
園の持ち物リストの準備物のうち
- 給食の時間のみ使うもの
- 午睡の時間のみ使うもの
など、入園初日の慣らし保育期間中は使わない、入園後に買い足しても十分間に合う物があります。

布団などは、慣らし保育の開始からお昼寝(午睡)が始まる日までの数日間で準備するのもあり。

在園児はどんな布団を使っているのか、リサーチしてから買えるね。
このため、これらは迷うようなら入園後に揃えても大丈夫ですよ。
慣らし保育の準備をする

慣らし保育初日でも必ず必要なもの
- おむつ・おしりふき
- 着替え
- 園が指定する連絡帳
- マグや水筒など給水アイテム
初日に必要なものについては、保育園から案内がありますので、心配しないでくださいね。

初めての給食のときにエプロンやお口拭き、初めてのお昼寝のときにお布団、など持ち物が増えていくよ。
登園初日の流れを知る
初日は1時間から1.5時間ほどを保育園で過ごします。
登園前にやること
- 持ち物が揃っているかチェック
- 記名忘れのアイテムがないかチェック
- 当日の体調の変化を見逃さない
朝の引き渡しのポイント
- 引き渡し時は短く、明るく
- 体調・家庭での様子を保育士に伝える
- 不安があれば遠慮なく質問する
こどもと一緒に入園するクラスの保育室に入ると、子どもの名前の確認からはじまり、保育士が自己紹介やお支度の流れを説明します。
特に4月1日は新規入園児の登園が重なるので、保育士もバタバタしています。
分からない点は遠慮なく質問してくださいね。
保育園に慣れるためにできること
慣らし保育の準備と心構え
慣らし保育は、保育園生活に少しずつ慣れていくための大事なステップです。
園によって期間は異なりますが、概ね1〜2週間が一般的。
時間も「1〜2時間 → 午前保育 → 半日 → 終日」のように段階的に延びていきます。
保護者側が準備しておくこと
家庭での生活リズムを“入園モード”に整える
・起床時間
・朝食時間
・登園準備の流れ
を実際の登園時間に近づけておくと、慣らし保育がスムーズになります。
慣らし保育中の予定を空けておく
慣らし保育の期間は、
・お迎え時間が毎日違う
・急なお迎えの連絡が来る
・体調を崩すケースもある
ため、仕事は可能なら調整し、余裕のあるスケジュールで臨むのがおすすめ。
そもそも慣らし保育の存在を忘れて、入園初日からフルタイム勤務を入れてしまう方がたまにいるので要注意です。

ママが「初日から8時~18時までの保育でお願いします」ってせんせーに言ってた。
僕が大変なので慣らし保育の予定入れてな。
子どもの体調管理
入園前はどうしても気持ちも環境も揺らぎがち。
・睡眠時間の確保
・食事のバランス
を意識して体調を整えておきましょう。
保育士が見ているポイント
慣らし保育では、保育士は次のような点を細かく観察しています。
- 分離への反応(気持ちの切り替えができるか)
- 食事・睡眠・排泄などの生活リズム
- 他児との関わり
- 家庭との連携のしやすさ(引き継ぎ内容など)
登園時に泣くこと自体は問題ではありません。
むしろ泣くことで、安心できる大人の存在を確認するのは自然な発達過程です。

僕は1週間で気持ちの切り替えができるようになったタイプ。

私は入園から半年たっても、気持ちが切り替えられない日があるよ。
気持ちの切り替えができるようになるタイミングは、本当に個人差があるといつも思います。
保護者が“やってはいけないNG対応”
- 「泣かないでね」「いい子にしててね」とプレッシャーをかける
- 保育士への引き渡しで泣き出した時に長時間離れない
これらは子どもに不安を増幅させます。
「いってらっしゃい、迎えにくるからね」と短く、わかりやすく伝えるのが◎。
慣らし保育が終わったら
慣らし保育が終わってからの1日の流れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
また、保育園の年間スケジュールについてはこちらが参考になりますよ。
保育園への慣れの早さは個人差が非常に大きいです。
数日で慣れてしまう子もいれば、1年以上かかるという子まで様々です。
入園準備のよくある疑問(FAQ)
Q.入園準備はいつから始めれば間に合う?
A:基準は「内定が出たらすぐ」。
ただし、実際に持ち物を購入したりするのは入園説明会以降がおすすめです。
入園説明会で
・必要な持ち物
・サイズの指定
・アイテムの種類
の説明がありますよ。
Q.名前つけはどの程度まで必要?
A:基本的に“園に持ち込むものすべて”。
特に靴下や敷布団の中綿には記名を忘れがちなので、要注意です。
敷布団カバーだけに名前を付けてしまうと、お漏らしでカバーを外した際に、中綿が誰のものか分からなくなってしまいます。
Q.布団は園指定?家で用意する?
A:園によって完全に異なるため「説明会で確認」必須。
・レンタル
・持参
・布団カバーのみ必要
など、バラバラです。
Q.明日から入園なのに持ち物準備や名前つけが終わっていません
A: 最低限、当日使うものだけでもOK。残りは後日で問題なしです。
Q.入園初日に子どもが急に体調不良になりました
A: 入園前日に発熱などもあるあるです。
入園当日朝で大丈夫なので、保育園に欠席連絡をしましょう。
休んだ日数だけ慣らし保育が後ろ倒しになる可能性があるので、その場合、勤務開始日の調整も必要です。
Q.慣らし保育中お迎えに行くときの注意は?
慣らし保育中は決められたお迎え時間ちょうどにお迎えに行きましょう。
遅刻はNGです。
一斉入園の4月には在園児と慣らし保育の子と2パターンのスケジュールで動いています。
慣らし保育の子のお迎え時間がずれると、他の在園児の食事時間が遅れるなどの影響が出ることがあります。

昨日入園したお友達のお迎えが15分遅れてるんだってー。
私ら外遊びの時間だよね。

お友達のお迎えが来てからじゃないとせんせーたち、外に出られないね。
僕らもお部屋で待機かー。
まとめ|今の段階別に確認しよう
保活中の方:
園選びや見学は「入園準備の一部」
内定後の方:
一気にやらず、流れを把握することが大切
入園準備は、完璧にやるものではなく「進みながら整えていくもの」です。
このページが、「今どこで、次に何をすればいいか」を確認する地図として役立てば幸いです。
保育園の持ち物については下の記事でまとめています。




